2016年 09月 09日
先日のお買い物代行 すっかり秋色
先日のお買い物代行は日本で根強い人気のDiffusione tessileより。
すっかり秋色なご注文です。
いつも9月になってもまだまだ暑いから海行けるもんね!と思っていると、いきなりぐぐっと気温が下がり、海どころじゃございません。
仕事帰りの帰宅道は愛犬カルロとお散歩を兼ねていますが、もうすっかり暗く、しかも結構寒いです。
夏のバーゲン最終の最終に買ったミニドレス、来年に持ち越す前に、もう少し着たいところですが、それと同時にそろそろ冬支度の用意を始めないと。
今年の春先、タンスの中の冬ものセーターを全部洗って、チャオチャオ秋までさようならをしたら、いきなり寒気が戻って全部、もう一度袖を通す羽目になり、だらだらと夏に移行したので、実はタンスの中が冬物と真夏ものが混在したまま9月になってしまっています。
VIA BELLA ITALIAにも秋、冬物情報が一杯入ってきていますので、早くさっさと商品アップしないと(汗
2016年 09月 08日
シエナ 充分古いけど新しいドウォーモ
シエナのドウォーモを初めてみたとき、とっても女性的な感じを受けたのを覚えている。ローマの教会はもっとどでーんとしてて外側の装飾は男性的。
聖母マリアに捧げられたローマのサンタ マリア マッジョーレ大聖堂でさえ、シエナのドウォーモと比べると、やっぱり武骨な感じがする。
ローマから行くとトスカーナの教会はとっても繊細なイメージを受ける。外側が大理石の色の違いを活かしてきれいな模様になっている上にファザードの装飾が細かい。
フィレンツェのドウォーモはその大きさで圧倒されるけど、シエナのドウォーモの佇まいがなんとも可憐で私は好き。
過去2回のシエナ出張でドウォーモはもう知っているもんね。まあ、来たからには一応行っときましょう。なくらいでした。
私の「トスカーナの休日」の案内人のピサ人が「ドウォーモはこっちから行こうよ。」と私が以前通った道とは違う小道に入り込む。
なんだかローマのテルメ跡みたいな大きな壁の向こうにドウオーモが見え始めた。
おおおお、このアングルもなかなかいいじゃん!とカメラを構える。
「ここはね、ドウォーモの拡張工事の跡で、本当はドウォーモの外壁はここだったんだよ。」
現在、私たちが目にするシエナのドウォーモは1220年に工事が着工されたもので、1300年にはほぼ完成していたらしいんですが、工匠頭が変わる度、なにかしら付け足され工事が続行。さらに1339年にはフィレンツェのドウォーモに対抗し大拡張工事計画が提案され、西ヨーロッパ最大のドウォーモになるはずだった・・・・・んですけど、1342年、1348年の疫病、黒死病の流行、飢饉などが重なりシエナの力も衰え、工事は中断されたままで現在に至ってます。
って600年以上このまんまですかい!
この本当だったらシエナのドウォーモの外壁になる予定だった部分は「Il Duomo nuovo 新しいドウォーモ」と名前がついていますが、工事が中断されてから670年ほど経ってます。
今回、私にとってはシエナの新たな発見でございました。
2016年 09月 07日
シエナに行ったら食べないと!
シエナには昔、出張で2回程行ったことがあるよ。町中は結構土地勘あるよ!とピサ人に威張ってみました。
「じゃあ、あれ食べた? パーネフォルテとパンペパート。」
・・・・・・・・
「じゃあ・・・・リッチャレッリ? カヴァルッチ?」
えっと・・・・・シエナではピチ食べました。
「ピチはパスタでしょーに! ナンニーニのお菓子食べてないの?」
イタリアの大物女性ロック歌手 ジャンナ・ナンニーニって、舌噛みそうな、早口言葉ですか?なお名前ですが、シエナのメインストリートにある有名なお菓子屋さんの娘さんだそうで、彼女のパンチの効いたしゃがれ声とお菓子屋さんのイメージはつながりません(汗
サン ジャミアーノまでお散歩の日、じゃあ、シエナまで足を延ばそうと。
シエナに最後に来たのは、もう13年前。メインストリートに並ぶお店たちは、やっぱり変わっていますが建物はそのまま。
現存する世界最古の銀行、今でもイタリアの大手銀行である モンテ ディ パスキ銀行があるこの道、13年前も通りました。
「ほら、ここ!」と連れていってもらったお菓子屋さんNannini ナンニーニ。
あ! ここで!13年前にコーヒー飲んだよ!
仕事の合間にちょっと一休みで入ったバールで、私の横でアメリカ人観光客が、確か6月末だったんですが、ワインのヌーヴォが飲みたい!と言い張っていたのが、おかしくって、よく覚えています。
バールマンが季節じゃないけど去年ベンデミアのワインだからヌーヴォだよな?と同僚と話して、「ノヴェッロ! ヴィーノ ノヴェッロ!(ヌーヴォワイン)」
でアメリカ人観光客が満足そうに「ヌーヴォワイン!」と返していたのが、微笑ましかったんです。
このバールの中に入ると裏側がお菓子やさんになっていて、「シエナに行ったらこれ食べないと!」なドルチェが一杯並んでいます。
有名なパーネフォルテは、日本でいう味噌付きお握り。戦場に向かう戦士たちが持って歩ける、保存が利くもので栄養価が高い常備食として13世紀のフィレンツェとシエナの戦いのときに記録に残っているそうです。
シエナに行ったら、ぜひお試しあれ!
ちなみに13年前、日本の某有名旅行代理店○○Sのイタリア小都市ツアーの下調べでシエナを訪れた私ですが、当時の私のミッション インポッシブルはっ!!! 日本のお客様の快適安全な旅には不可欠なトイレの情報収集だったんです。
ナンニーニのお店のお菓子コーナーのすみっこの螺旋階段を降りると無料できれいなおトイレあります。
これも13年前は気がつきませんでした。
2016年 09月 06日
サン ジャミアーノ 中世の摩天楼
トスカーナと言ったら!絶対行ってみたい!と思っていたサン ジャミアーノ!
期待しすぎて、今イチでした(爆
というのも、塔の町ですから、塔に登らん事には!って体力勝負すぎ。
中世の摩天楼だったサン ジャミアーノ。当時は70本以上の塔が立ち並んでいたそうです。現在でも14本残っているそうですが、登る気にならない(汗
この日はすでにヴォルテッラのがんがん歩いたし、古代ローマの劇場跡も遠かったので、サン ジャミアーノに着き、塔の登り口を見たときには・・・・すみません。スルーします。
(前日にルッカの大聖堂の塔に登って体力消耗してたし)
しかも、ドォーモ見ようと入ったら、そうなんですよね。教会に入るときは肩も足も隠さないといけない。
30度を軽ーく超えてる8月。確かに露出度が高い服を来ている私が悪い。なので入り口で肩と足に隠す紙素材の布みたいなものをくれたんですが、教会の中ですからクーラーとかないです。
暑くて汗吹き出してきて、意識が遠のきそうだったので、あまりゆっくり中の素晴らしいフレスコ画たちを堪能できませんでした。
町並みがとっても可愛いけど、観光客居すぎ。
返って私はサン ジャミアーノの城壁ぐるっと1周をお勧めいたします。
静かで観光客少ないし、ここも小高い丘の町ですから、トスカーナの大パノラマがとっても素敵です。中世のときもこんな風景だったんじゃないかな?なんて絵はがきできそうな風景が一杯でした。
2016年 09月 06日
ヴォルテッラ 透明な石 アラバスター
エトルリアの細工を再現したアクセサリーやジュエリーのお店を覗いてみる。
ローマ県在住の私にはやっぱりエトルリア文明って目新しい。
確か、古代の時代もエトルリアのジュエリーたちは古代ローマの女性を魅了していたということを聞いたことがある。
ヴォルテッラの町の小さな工房やお店のショーウィンドウを眺めながらのお散歩。
ときどき夏の終わりのセールをやっているお洋服屋さんのSALE!と大きく書かれたショーウィンドウに吸い寄せられちゃったり(笑
白いスラックスに白のシャツがさりげに展示されているショーウィンドウ。夏っぽく涼しげな佇まい。きっとイタリアの夏素材、麻かな?
とウィンドウを覗くと、あれ? セーター?
いくら白でもセーターはまだ早いでしょーに?
セーターの上にお値段の札らしきものが乗っているけど、セールでもなさそうだしとお店の入り口を探すもそれらしきものが見当たらない。
?
なんと、ウィンドウの商品は布ではなく、トスカーナのこの辺りで取れアラバスターと呼ばれる透明な石で作られたもので、石工職人さんの工房兼ショールームのウィンドウだったんです!
13年前にシエナで買ったワインのボトルキャップもずっと大理石だと思っていたらアラバスターだった(汗
透明な石で作られたアンフォラ壷や、お皿などはよく見かけるけど、この茶目っ気たっぷりな作品は、もう充分イタリアンアートですよね。
まさに1点もの、こういう職人さんたちの商品もVIA BELLA ITALIAから日本のみなさんにご紹介できるようになりたいな。