2016年 02月 26日
ローマ土産のお勧め

入り口が小さいせいか、見逃しやすいですが、マルグッタ通りの一角にある小さな工房。
大理石の板に好きな言葉を彫ってくれる職人さんがいます。
10センチほど小さな大理石の板だと文字を彫ってもらって15ユーロ。大体2,000円ほどです。
「愛の巣」とか「マイ スィートホーム」とかをイタリア語で彫ってあるものもありますが、ここまで来たからには、やっぱり自分の好きな言葉を趣きがある書体で、いかにもローマ、イタリアな大理石の上に刻んでもらうのってとっても素敵な思い出、お土産になるんじゃないかな?
秋口にミラノでのお仕事が終わり、日本へ帰る前にと日本人の友達が一枚、この職人のおじちゃんに作ってもらったのは、あの有名な言葉「ローマは一日にして成らず Roma non fu costruita in un giorno」
「またこれ見て、頑張る!」と決めた科白ですが、おじちゃん的はかなり今イチなチョイスだったようで(笑
でも日本人的にはいい言葉だと思うんだけどな。
おじちゃんを説得するのにちょっと大変でしたが、出来上がりはなかなかなもの。
閉店間近にお邪魔しちゃったのも悪かったのかもしれない(爆 けど、次の朝にはちゃんと出来上がっていたそうです。
ローマに着いたら、まずここで注文して、帰りにもらって帰るという感じかな? 半日、1日を見ておけば大丈夫だと思います。
私もここの前を通る度、あああああ、私もお願いしたいいいいいいいと思うんですが、彫ってもらいたい言葉がね....決まらない。優柔不断な魚座なの。
せっかくだからなにかラテン語のモットーなんか彫ってもらいたいんですけど、私の好きな【Memento audere semper】は、常に考えよみたいなフレーズなんだけど、すでに友人の間でも、不評なの。なんか軍隊っぽいとか、ファシズムとか言われちゃって。
なにかかっこいいフレーズないかな・・・・・。
2016年 02月 24日
あうぐーりー!

またもや年をひとつ重ねてしまいました。
重ねたのか、上乗せしたのか?
昨日はあっちこっちからお祝いをいただきました。お返事するので、一日が暮れてしまった(汗
今年は平日だったので、めんどうになっちゃって特別用意もしなかったんですけど、いつも通りに一年にたった1回しかないお誕生日を過ごすのは、つまんないね。
イタリアはお誕生日の本人が企画しないといけないので、どうもこれってつまんない。
まあ、来年は自分になにか特別プレゼントをしようと決めちゃいましょう!
本当になんにも用意していなかったので、急遽お昼に祝杯用のプロセッコを買いに走り、午後、同僚とカルロと乾杯。
カルロは飲めないから匂いだけね。

2016年 02月 22日
ローマの休日撮影現場で撮影

「いいね、明日は一日ローマじゃん!」なんて店長。
ただ今、イタリアのデザイン事務所とコラボしているお仕事がありまして、その表紙イメージの撮影で先週、ローマに行ってきました。
イタリアっぽさを出したいとアートディレクターが指定した撮影場所は映画、ローマの休日の主人公、ジャーナリストのアパートがある建物の中庭。
ローマって野外で撮影は市に許可を取らないといけない上、その許可をいただくためのお金が結構、お高い。
またまた今回も結構なお値段をローマ市にお支払いかしらんと思いきや、デザイン事務所の社長さん自身が、この建物内の住人なので映画でも出て来ましたが、管理人さん(本物です)にお願いして、終わり。
「土日はね、観光客がここを見たそうにしてるから、たまに開けとくこともあるんだけど。」と最初は映画の撮影場所へ通じるトンネルのドアを開けておいたけど、まじに本日の撮影場所に観光客が入ってくるので、途中で住民の通行のみと制限せざるおえなくなるくらい、今でも人気が高い映画、ローマの休日。
今回は舞台となったアパートの真下の中庭だったので、確かに撮影中に観光客がアングルに入って来られると困る。
グレゴリー ペックのアパートのベランダでのシーンは同じ敷地内の別棟のマンションを使ったらしく、こちらは撮影前に社長さんのうちのテラスから覗かせていただきました。
スペイン広場からすぐで、人通りが多いバブイーノ通りも近いのに、中はとっても静かで、なんだか別世界。しかもこんなところに本当に住んでいる人たちが一杯なの。すごいな、ローマの休日が自分ちって。

日本でグラフィックデザインの仕事をしていたとき、何度か撮影についたことあるけど、今回のようにオールスタッフイタリア人という撮影は初めての経験で、とても興味深かったんです。
でもやっぱり想像した通り。モデルも含めてスタッフたちがおしゃべりに集中しちゃって、進行が遅い(笑
みんなそれぞれ、太陽があたって気持ちが良い場所に座り込んじゃうから、アングルに入ってるぞー!!!も数回。
クライアントもイタリア人なので、ものすごーい細かい指示ありで、フードコーディネーターさん、怒ってない????と心配になるシーンも発生。
今回のお仕事のエンドユーザーは日本人なので、私が方向性のアシストをする役割なんですが、撮影中は場を和ませる役に早変わりで、撮影現場あっちこっちを歩き回って、なんと一日で2万歩以上、17kmを歩き回りました。
途中、腰痛に喘ぐフードコーディネーターさんの腰もみもみもしましたが、これは追加料金つけれない・・・・だろうな。

2016年 02月 16日
コロンバ 発売です!

カーニバルが終わったということは・・・・・復活祭が近づいて来てるということですね!
今年は3月の末だそうです。
復活祭にかかせないケーキ、コロンバ。
イタリア語でハトを意味するコロンバ。平和のシンボルの白いハトの形のケーキです。
地鳩じゃないよ。白いハト、コロンバです。地鳩はピッチョーネと呼ばれ、同じハトでもまったく扱いが違います。(笑
毎年美味しいクリスマスケーキ、パンドーロとパネットーネを提供してくれているアルベルテンゴさんから、デザートワインのモスカートをふんだんに使ったコロンバも発売です。お問い合わせをいただければお見積もりをいたします。
近日中に、ショップにもアップする予定です。
アルベルテンゴさん、今年は頑張ってる!
2016年 02月 12日
エンジンも芸術です。

フェラーリのエンジンン音は独特だ。
車好きの人たちにとっては、エンジン音ではなく「音楽」とも呼べちゃうものなんだろうな。
鉄の丘の隣町に住んでいたとき、田舎なのにやけにスポーツカー人口(車口?)が多く、休日なんかには家の前をランボルギーニや、ファラーリ、ポルシェなんかが通り過ぎる音を聞いてたけど、車音痴の私でもフェラーリの音はなんとなく、区別できた。
先日のフェラーリの撮影のときに、買うお客様は絶対エンジンルームだって見たいよね?とぱかっと開けていただいて撮影したんですが、エンジンのカバーっていうのかな? そこまでフェラーリレッドで、作り手のこだわりが半端じゃない。
フェラーリって自動車、機械じゃなくて職人の手による芸術作品なんだな、と妙に納得しちゃいました。
このエンジンがオンになると、あの音を響かせるんだ。と思ったらちょっと感動でした。
音楽を奏でる楽器って、いい音を出すために作り上げられた最高の形をしていて、それ自体が美しいですよね。
フェラーリのエンジンも、それと同じなのかも。
車から食材、ファッション、Made in Italyのオンラインショップ Via bella Italiaはこちらからhttp://www.viabellaitalia.com/ja/home/168-ferrari-california-anno-2009.html
2016年 02月 11日
コリアンドリ ひらひら

謝肉の火曜日と呼ばれるマルテディ グラッソは復活祭前の四旬節の前に思いっきりお肉を食べちゃっときましょーなカーニバルの最終日。
今週の火曜日がこのマルテディ グラッソでしたが、ぼやーんと仕事に追われて過ごしてしまい、お腹一杯お肉食べておかなかったぞ!
まっ、カトリックじゃないし、いっか。いつでも好きなときにお肉食べちゃおう。
先週の週末はイタリア中、あっちこっちでカーニバルの仮装の催しがあったようです。
あまりお天気がよくなかった日曜日、ローマ郊外のショッピングモールでカーニバルの催しがあると聞きつけ、VIA BELLA ITALIAスタッフも「小イチゴちゃん」を連れて参上いたしました。
カーニバルには仮装とそしてコリアンドリと呼ばれる紙吹雪がつきものですが・・・・・・・・・
かなり大きなショッピングモールの床一面、すごいよーこれー!!!! 気をつけないとコリアンドリにすべってころんじゃいそうなくらい。
この日は無礼講なんだろうけど、お子ちゃまたち。他の日は道にゴミ捨てちゃだめだぞ!
2016年 02月 09日
愛のナイフ

って・・・・なんだか映画のタイトルにでもなりそうな(汗
婚約指輪、結婚指輪のルーツは古代ローマ時代までさかのぼります。
婚約の印として鉄の指輪が、婚約者の女性に贈られる習慣があったそうですが、これはあくまでも婚約の印、この女性は売約済み、そしてギリシャ神話からの影響で夫への絶対服従の印でもあったそうです。
というのが、一般的によく知られている習慣ですが、古代ローマの結納は鉄の指輪だけじゃなかった!
現在でも15本、残っている古代ローマ時代に結納の品として「交換」された愛のナイフ。
そうなんです。こちらは交換。一方的に贈られたものではなく、結納の席で男女の間で交換された品。
最初、愛のナイフのことを聞いたとき、「やっぱりイタリアだね。」とちょびっと戦々恐々しちゃった私。
イタリア人ってものすごくヤキモチ焼きさんで、テレビのニュースを騒がせる殺人事件はほぼ愛憎のもつれ。
保険金殺人なんて聞いた事もないほど・・・・ない。
古代ローマもやっぱり愛憎のもつれだらけだったのかしら?と思っちゃいましたが、意外にも用途が違いました。
古代ローマ時代の結納の品だった愛のナイフは、ナイフ自体が女性性、男性性を表し、すべてを相手に与えるという意味合いが込められていました。
決して、私が最初に思ったような、「浮気したら、これで殺す!」ではなかった(汗
女性から男性に贈られるナイフは刃に女性からの愛の誓いや詩が刻まれ、男性へのプレゼントですので、まじに戦闘でも使えるだけ大きいナイフ。
反対に男性から女性に贈られるナイフはやや小型で、その分、装飾を凝らしたもので、持ち手には婚約者の女性を邪視から守る飾りがかならずつけられていました。
確かに、いきなり周りの友達が結婚決まったのー!なーんてことを聞いたら、残ったシングル族からのやっかみとか、あるいは元かのとちゃんと清算していない男性も多かったのか?(爆
でも、許嫁はまず守る!という意志を感じます。
結婚後はこれらのナイフは、二人のベットを見下ろす場所に飾られたそうです。
お互いにすべてを与える。そして周りから守る。
結婚には、確かにこういう気合いが必要なときは一杯あるはず。
こちらは現存する古代ローマの愛のナイフを現代のイタリアの鍛冶の匠たちが復元したものです。
Made in Italyのセレクト オンラインショップ Via Bella Italiaはこちらをご覧ください。
2016年 02月 05日
毛深い大親友

「ボクは人間みたいに長く生きれないから、ずっとそばに居れないけど、永久の最高の友達にはなれないけど、君はボクの人生の大親友だよね? ボクの残りの時間、ずっと大親友でいてくれるよね?」
今朝のフェイスブッブで犬好きの友人がシェアしていた多分動物愛護関係の広告。
なんか涙出て来ちゃう。もう絶対、I LOVE YOUだよ、アモーレ ミオ!と我が愛犬カルロを振り返る。
我がアモリーノ カルロはソファーで朝の惰眠むさぼり中。(爆
私の視線を感じたのか、目を開けてお腹を見せる。
お腹すりすりしてくださいの合図である。
いつものようにお腹すりすりをしに近づき、カルロもさらにあんよまで、ぱかーっと開けて、ここもお願いしますの体勢を取る。
よしよーしとお腹すりすりをしてると、軽くだけどなぜかカルロが唸る。
あれ? なんで怒ってるわけ? お腹じゃなくってこっち、すりすり?と手を移動させたらいきなりうなり声をあげて、カルロが起き上がり手をかじろうとした。
っていうか、真面目にかじったらブルドックの血をひく奴の歯はすごい流血事件に発展するが、今回は彼なりの「No!」の意思表示だけで、私の手は幸い擦り傷もない。
がっ! 例えただのお遊びだったとしても、これはいかん!
「カルロー!!!!!! 外に出て行きなさい!」
こういうときの罰はベランダ(外)に出なさいである。掃除するときに邪魔なのでとか、コップが割れたときなんか危ないのでベランダに出すようにしていただけなんだけど、彼の中でこういう状況で「ベランダに行きなさい!」は充分の罰になっているらしく、悪い事をしたと思っているときなんかは、ベランダを指差すだけで、しっぽを下げてすごすごと出てゆく。
最初は、しばらく罰としてベランダに居てもらおうと思ったけど、嫌、カルロが忘れてしまわないうちに、なにが悪かったかを教えないと、と思い直しベランダに出る。
「カルロ! こっちに来なさい! 今のはだめでしょう! 手はかじったらだめでしょ!」とわからないとは思うけど、一応説明を試みる。
犬を叱るとき、叩いたり体罰を与えるより、おすわりをさせると良いとなにかで読んだことがある。
おすわりをするときの犬は、気持ちが落ち着き人間のコマンドに従いやすいとか。
「おすわり!」
うちのカルロくん、犬ですが負けん気が強く、頑固なので自分が悪くないと思っているときは、絶対おすわりをしません(汗
しかし、今朝は明らかに彼もヤバいボタンを押してしまったのだとわかっていたようで、すんなりおすわりをし、さらに珍しく真剣に大きな声で怒っている私にびっくりしちゃったのか、小刻みに全身が震えちゃって、お座りしてるお尻も尻尾さえもブルブル、目には涙まで溜まって来ちゃって、こっちの方が慌てました。
よくご近所からどこぞのマンマがすごい剣幕で子供を叱りつけてる声なんか聞こえてきますが、私、そこまでしていないんですけど(汗
「カルロ、もうしちゃだけだよ。わかった? こっちおいで。」と腰を下ろすとカルロが震えながらと私の腕の中に入ってきて、お腹を見せる。
さっきは、ここでかじったけど、これは明らかにごめんなさいのサインである。
同僚にそんな話をしたら、多分ホルモンじゃないかと。「今朝のお散歩中、発情期のメスとかにあわなかった?」
・・・・・・・発情期だったかはわからないけど・・・はい。カルロが匂い嗅ぎまくりな子が。
そう言えば以前もこの時期にカルロと喧嘩になったような思い出が。
朝のフェイスブックの文章をもう一度思い起こす。
うちのわんこ。。。。。ときどき裏切りますが、私はずっと一緒にいたいんだからね。
2016年 02月 02日
ルイザ スパニョーリ

昨日、そして今夜、イタリアではルイザ スパニョーリを主人公にしたテレビドラマが放送されています。
どこまでが史実に基づいているのかは、わかりませんが19世紀そして20世紀を生きた一人の女性実業家の人生がとても興味深いです。
今では日本から来る多くの観光客がお土産として買って行くバーチチョコの考案した人でもあり、世界に名を馳せる彼女のファッションブランドは21世紀の今なお多くの女性を魅了しています。
元々は遠方に赴任していた夫、軍の楽隊にお勤めだったそうで、彼が自分たち家族のもとに居れるように、なにか起業しようと思って始めたお菓子屋さんから彼女の実業家としての才能が花開く訳ですが、ましてやイタリア統一が終わってまだ半世紀も経たないと言う時期ですから女性の社会進出なんて、今とは比べ物にもならないくらい。
21世紀の今でもイタリアは基本、男尊女卑な国ですもの。
戦争に行く男性工員たちに変わって働き始める妻たちが働きやすいように、女性ならではの労働環境を作り上げたり。
雇用、働く環境から考えての経営は、まるで今世紀のブルネッロ クチネッリです。って彼女の方が100年以上早い訳で。
こういうストーリーを知ると、つくづくイタリアって本来は“労働”を基準にして国が成り立つというイタリアの法律を思い出しますが、それと同時に、なんで今はこんなんなっっちゃんたんだろう????的な2面性がね、今のイタリアの魅力かもしれません(汗