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今でも彼の曲を初めて聞いたときのことを覚えている。

いつものごとくソファーでうたた寝中、テレビから素晴らしいピアノの曲が聞こえてきて目が覚めた。

とても優しい旋律のピアノ曲なのに、心の底からなにかを感じて鳥肌が立ったのを覚えている。

演奏が終わり司会者の質問に答える彼は、今演奏が終わったばかりの曲のように優しそうで、ナイーブに見え、でも心の芯を揺さぶる演奏の中では見えた、なにか大きな強さは特別見受けられなかった。そのギャップが反対にとても興味を惹かれた。


テレビ番組は当時、私が勤めていたローマの広告代理店が入っていたテレビ番組撮影所の中に制作会社があり、きっと収録も同じ建物の中のスタジオのどこかだろう。

多分距離にしたら、100mか200m。こんな近くにこんな素晴らしい演奏をする人がいたんだ!と思わず、彼の演奏にどれだけ感動したか、めっちゃたどたどしかっただろうけどイタリア語でメールを書いた。


多分・・・・・もう12、3年くらい前のことだ。

テレビに出るくらい有名な人なんだろうから、お返事なんか全然期待していなかったのに、新進のコンポーザーでジャズピアニストだった彼は几帳面にもお返事をくれた。


その後、彼の作る曲はどれもヒットして、有名ブランドのコマーシャルソングにも適用されて、まさに一躍スターピアニストに駆け上がった彼、ジョバンニ アレッヴィ。


優しく、だけどどこか激情にも似た強さ、しなやかさがある彼の曲は、イタリアカオス暮らしの私をいつも力づけてくれ、寄り添ってくれた。

私の父が亡くなったときも、彼が送ってくれた言葉にどんなに支えられただろう。


とても不安症でパニック症候群だとか言うほど繊細な彼自身、彼の音楽はそんな暗闇から彼を救う光なのだそうで、本当に、彼の音楽にはそんな不思議な癒しの力がある。


彼の音楽に、言葉に勇気をもらってばかりなので、お誕生日にと彼の似顔絵を描いたのは、これも随分前。

7年ほど前のローマでのコンサートに行こうと、彼にコンサート会場で会おうねと言ってあったのに、2日前の夜に私は鉄の丘の病院に人生初の緊急入院となり、ドタキャンな上に突然過ぎて彼にも行けないとメールを各事さえできなかった。後からあのコンサートに言った日本人の方から、彼が会場に友達が来てるとステージから言っていたと聞いて、自分の不運さに地団駄を踏んだ。


それからも人生紆余曲折でいつまで経っても、なぜか彼のコンサートに行けない。

そんないつもの昨日の朝、夕方にローマの中央駅の本屋さんで彼の最新本の宣伝発表会のお知らせメールを発見した。


発表会は夕方の5時。

コンサートなんかだと郊外に住む私は帰宅が難しいので、つい足が遠のいてしまうけど、夕方の5時。

仕事だって、なにがなんでも今日中に仕上げなくてはいけないものはない。


こ、これは???? このチャンスはもう逃せない!

お昼でMacの電源を切り、ローマへの電車に飛び乗った。

ひとまず、ずっと彼に渡したかったあのお誕生日プレゼントに描いたイラストを大きく印刷したものを持ったけど、まあね、手渡しは無理だろうから、イベントのスタッフさんに渡せばいい。


「あの・・・・これ、ジョバンニに渡していただけますか? ミカからって言っていただければきっとわかると思うので。日本人の友達のミカって言っていただければ。」ってちょっと厚かましいかなとは思うけど、ここまで来たのだから、やっぱりこのイラストは彼に渡って欲しいので、必死。笑


「本当に友達なら、彼も気づくでしょ? ここから入場するからそのときに渡したら? ほんと、みんな友達って言うのよね。」


やっぱりね、鼻で笑われちゃいましたが、意外にもあっさりとこれが手渡しできちゃいまして、私もびっくり。


こんなに長いおつきあいですが、実はお互い初めて会うので、わかんないだろうし、こんなに有名でファンだって一杯いる人で、そのうちのほんの一人に過ぎない私ですし、きっと覚えてないだろうなと思いつつ「チャオ、 ジョバンニ。ミカです。」と言ったら、「ええええ! ミカなの? ええええええ!!! やっと会えたね!!! うわー!!! 抱きしめてもいい?」


初顔合わせなのに、まるで再会。もう感無量です。


目の前にいる(昨日なので居たですね)のジョバンニは、思っていた通り、辛いときにメールで励ましてくれたあの言葉通りの人でした。


昔、父が「イタリアで暮らすのって大変そうだし、なかなか思うようにことが運ばないようだけど、あの子は不思議なことに良い友達に巡り会う運があるよな。イタリアでも友達たちがあの子を助けてくれてる。男運は今イチだけど友情に関しては強運だよな。」


って、一言多いんですけど、父の言う通り、ジョバンニとの出逢いも強運って言える! 言っちゃう!







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by viabellaitalia | 2018-05-11 01:09 | イタリア広場 | Comments(0)

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急にあたたかくなった先週。
急に、一斉にバラが咲き始めました。


新しいおうちの日当り、風あたりが
バラたち、とても気にいったようで、作年のお引越の際に、正直大丈夫かな?というくらいかなり選定をがっつりやったのですが、
寒く長雨だった冬が終わると、するするっとツルをのばして、大きな葉っぱも一杯つけて。

以前住んでいたおうちでは風が強過ぎたようで、長めの茎のさきっちょの葉っぱがどんどん落ちていったのに、
なかなか背が伸びなかったベラたちも、こつぶながらにこんもり葉っぱをつけ、つぼみも一杯つけ始め。

写真のバラたちは店長のバラですが、私のバラも昨日、いよいよ開花いたしました!






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by viabellaitalia | 2018-05-03 23:40 | イタリア広場 | Comments(0)

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アニマルセラピークリニック  
院長 カルロ8世 di HOSOKAWA
ゴールデンウィークのお休みのお知らせ
4月30日(月) 5月1日(火 メーデー)は休診いたします。




日本と比べて、数少ないイタリアの方が便利なことの一つ。


薬局で血圧とか心拍数を無料で計ってもらえる。



いつも通りのカルロとの朝の散歩から帰ってきたら、なんだか、ひどく体がだるく調子が悪い。


なんのこたーないんです。上の階のマダム・ゴジラさんが朝5時と6時にちょっといろいろやらかしていただいたもので、睡眠がとぎれとぎれで疲れが残った状態で目が覚めたもんで。


朝食をゆっくり取ったら、コーヒーが脳細胞に染み渡ったら、しゃんと目が覚めるだろう。と思ったけど、全然。

体を動かすのが、なんともしんどく大きく息を吸おうとすると心臓のあたりが痛い。


うーん。。。。あたし健康体だから大した事ないとは思うけど、こういうときイタリア人って、もう今にも心臓マヒ起こして、死にそうという大げさな芝居を打ち、周りを心配させて自分を優勢にもってゆくという姑息な手段として使うことがある。


だってね、今まで、大声で怒鳴り、暴れまくってる人が、あああああああ、血圧が! 心臓が。。。。死ぬうううううう、救急に連れていって!とかやられると周りも、そんな訳ないけど、もし、まじに死なれたら殺人になりかねないと、保身に皆さん走るわけで。


残念ながら、あたしにはできない芝居だな。

すごいシーンになると、喧嘩慣れしていない私は、それこそ心臓ばっくばくで、今にもこめかみの静脈が破裂しちゃうんじゃないかと思いながらも両足踏ん張って、応戦の構えをしてるのに、対する相手が大芝居打たれた日にはね、すっごい肩すかしどころか、どうやったって向こうが悪かったはずなのに、なんかいつのまにか私が殺人未遂の悪者みたいになるし。


最近、こんなことに遭遇することが多々あったので、動くのもしんどいという体のサインにちゃんと耳を貸そうと今回は思い、さっさと店長に「調子悪いから、オフィスにはゆっくり社長出勤するからね。」とメッセージを送った。


イタリアの辛いところは、こういった体がだるい、つらいという症状で医者なんかに行ったって、ただ待合室で待たされ、「そうですか。。。。じゃあまず血液検査でもしましょうか?」とか、なん種類かの検査処方箋を渡されるだけ。

家に帰ってから自分で州の医療機関予約センターに電話して、数ヶ月先の検査予約をして・・・・・で、全然、そのとき、体がつらいとかしんどいとかは治らないどころか悪化しかねないメビウスの輪にハマるだけ。


うーん。どーしよー。血が出てるわけじゃないので救急もなしだな。

ひとまず、薬局に行って血圧を計ってもらおう。

私は日本にいた頃、低血圧でずっと病院通いをしていたので、血圧がさらに下がったか、または体が慣れていないくらい血圧が上がったかだろう。


イタリアにだって家庭用の血圧計測器は売っているが、あまり正確ではないらしく、薬局で計ってもらえるという手軽さもあり、家庭にこういった機器があるというおうちは少ないと思う。


ただね、血圧なだけに、薬局まで歩いていくと、そこで、まず上がるので、一概に薬局で計ってもらう方が正確とは言えないと思うけど。


「すみませーん。血圧計ってもらえますか? 今日はどうも体が辛くって左の胸のこのあたりも、息すると痛いんです。」なんてお願いする。




あらあら、それは大変とばかりに薬局の人がすぐ血圧を計ってくれる。


最高血圧 115 最低 78 脈拍 63


「すっごい状態いいですけど? 最高血圧、もうちょい下だと完璧っすね!」


あちゃー。。。。。。。。。。。


やっぱり私は健康体。イタリア人のように、ああああああああああ、心臓が、ううううううううう死にそう・・・・・なんて芝居は打てない。

まあね、通常は最高血圧が100以下なんで、私にしては今朝は充分高血圧だったんですが。









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by viabellaitalia | 2018-04-28 00:22 | イタリア広場 | Comments(0)

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写真は人類史上お初?と言われる?古代のショッピングモール
トライヤヌスの市場跡



復活祭は毎年、日にちがずれるのになぜか雨になる事が多い。で次の日、天使の月曜日パスクエッタがお天気というパターン。

今年も、お天気予報で雨と最初出ていたけど、そのうち「午前中雨」「ちょっと雨」「雨かも・・・・・・」とイタリアのお天気予報ってほんっとに!!!! コロコロ変わるし、当たらない。


でもやっぱりこういう場合、傘を持ってお出かけした方がいい。

しかも、なぜか、あたくし、傘を持ってでかけると雨降らないの。笑

で、今日は大丈夫かな?と太陽さんさんな中、傘を持たずに出かけると、いきなり暗雲立ちこめて降られるんでございます。


案の上、復活祭の前日にピサへ旅立とうにも鉄の丘は豪雨ときどき晴れ。

電車乗り変えのローマの中央駅、テルミニ駅での空き時間に可愛い傘でも買おうとホーム近接ショッピングモールをぶらぶらする。


イタリアは雨が降ると、どっからともなく傘売り外国人が出て来るので、なんとかしのぐことはできるけど、傘売り外国人の傘も、とくにお値段が安い訳じゃないし、彼らの売り上げって一体どこに流れるんだろう?と考えると、違法あるいは犯罪グループなどに結びつくのは嫌なので、私は傘売り外国人から傘を買うことはない。


なので、たかだか傘だけど、まっとうなお店で買いたいわけで。

でもこういうお買い物って、いざ探すと見つからない。

そうだ! 旅行用のバックやスーツケースを売っているところならきっとあるだろうと、地下階の最近オープンした旅行用品なども売っているお店へ。


ほらほら、やっぱりお店の奥ににおりたたみの傘を発見!

コンパクトだし、柄も可愛い感じだなと商品を見ていると後ろから 「May I help you?」


そう、見た目思いっきり外人、旅行者なあたくしですから、ローマの中心地区のお店で、よく英語で店員さんに声をかけられます。


えっと、すみません。この傘、どうやって開けるんですか? 自動?


「 Do you want another color?」


あれ? いつもならこうやってイタリア語で切り返すと、「やだー、イタリア語通じる? アー良かった!」となるのに、英語で返ってきたぞ?


いえいえ、これ、どうやって開けるんですか? ともう一度イタリアでゆっくりはっきりといてみるが、店員さんの頭の上には大きな ?マークが浮かんじゃってる。


えええええええ、英語で何って言うんだっけ????


I'm looking for……, How open it? と必死に英作文をして言ってみる。


それにしても、なんでこの店員さんは英語で私に話しかけるんだろう????

私の横には別のお客様に接客中の店員さんがめっちゃイタリア語でわめいているのに。。。。。。。。。。


店員さんが傘を袋から出してくれたが、可愛いと思っていた黒地にゴールドの☆柄が、袋だけにプリントされていて傘自体はシンプルに黒1色で、全然可愛くない。


いやーん、これじゃああ、やだよー。。。。。。


う。。。。。。。困った。なんて言うんだ??


店員さんに、自分が求めているデザインを説明したくとも英作文するのが面倒。


ええいいい!!!!  Do you speak the Italian?  もう必死の返しです。お願い、イタリア語しゃべって!


困った顔をした店員さんが「No……」と一言。




もう、だめだ。意味はわからんだろうけど、あたしゃあ、これは買いたくないというのは通じるだろうとイタリア語で「うーん、残念。もっと可愛い、ファンタジーを探してたの。雨の日って気分的に沈むから明るい色で、可愛いデザインを探してたの。ごめんなさいね。」とまくしたててそそくさと店を出る。



あーあ、こんなに英語ができない、出来なくなっている自分が恥ずかしい。


がっ!!!!!!!!


ここ、イタリアですから! しかも首都ローマの中央駅ですから! イタリア語が通じないってのもおかしいでしょ?


と自分の無知さ加減をちょっと横に放って置く。











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by viabellaitalia | 2018-04-05 20:08 | イタリア広場 | Comments(0)

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今年のお札(笑)は結構ゴージャス。


復活祭前に教区を司祭さんたちが回って、お清めと祝福をしてくれます。

オフィスを置いているマンションに毎年、この時期に教会からこの日に来るよーのお知らせが張られます。


私はカトリック信者ではないけど、かなりこの儀式を楽しみにしています。


イタリア暮らしは日々本当にいろんなことがあり、もう悪運や暗雲がとぐろ巻いちゃう事が多いので、「場」をお清めしていただくのは、非常にありがたい。

もう1年分、しっかり清めてくださーいと復活祭なだけに、ここで仕切り直して、復活だもんね!




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撮影するのにカルロに立てかけたら、固まったの図。







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by viabellaitalia | 2018-03-28 20:04 | イタリア広場 | Comments(0)

こんなところに春

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一昨日のこと。

後ろから来た車がすーっとスピードを落として横付けをする。

知り合いの車ではなさそうなんだけど。。。。。


「チャオ ベッラ! 送っていこうか?」


ベッラというのは直訳すると、美人さんではあるが、特別意味はない。

友達同士でも、ねえ?なんて呼びかけにベッラを使うし、こういう場合は、単に「チャオ そこの君!」と呼んでいるだけである。


確かにスーパ-での買い物袋が重くてよたよたしていたところではあるが、そんな見ず知らずの人の車になんか、怖くて乗れませんって。汗


実際、後ろからすーっとやって来たが、前を見たら東洋人ってのがびっくりしたようで、声をかけたはいいけど、ちょっとビビったようで、そのまますーっと逃げていったし。 笑


特別にミニスカートやイタリア人が好きな透け感があるストッキングなんか履いて足を見せつけていた訳じゃないんだけどな?

ちょっと、おばさん、久しぶりな“ナンパ”? 笑

どーしたイタリア人。


と考えて、あーそういえば、今日って春分の日だったわ。


こんなところに春を感じちゃったイタリアです。爆



いつもなら、ローマの桜も咲き始め、毎週末、そろそろ花見?なんてそわそわする季節ですが、今年はまだみたい。ちらほら咲き始めたとは聞くけど、雨続きだし太陽が出ても、まだかなり寒い。

木の下でピクニックなんて我慢大会になりそう。


先日の朝のお散歩時間なんかは深い霧が立ちこめちゃって、タリラリタリラリー♬なんてトワイライトゾーンのテーマ曲がかかりそうな雰因気。

春が待ち遠しいです。






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by viabellaitalia | 2018-03-24 02:54 | イタリア広場 | Comments(0)

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「イタリアの通りの名前って歴史的人物や偉人の名前をつけてるだろ? それなのにイタリア人自身がさ、自分が住んでいる通りの名前の由来がどういった人だったのかさえ、知らないんだよ。」


「外国人である僕たちの方が、こういうことよく学んでいる。イタリア人の無知なところなんか、右に倣えしちゃだめだよ!」


とは、昔、突然我が家にやってきた訪問販売のセールスマンくんの言葉である。

彼は子供のとき、両親と一緒にポルトガルから移住してきたそうで、イタリアの普通校で学び、イタリア語だって、イタリア人と変わらないほどくせのないアクセントで話す。

でも結局、移民の子ですから、彼の生きて来た環境は決して簡単ではなかったわけで、失業率の高いイタリアではイタリア人自身が職にありつけないのだから、移民ではまずスタート地点がハンディがある。


「どなたですか?」

「どろぼうじゃないでーす!」


このお茶目な返事についつい吹き出しちゃって、訪問販売だというのは一目(聞)瞭然なのにドア開けちゃった。汗


訪問販売で来た先に彼としても、まったく思いもしなかったであろう同じく移民の私を見つけた彼。

最後にはイタリアで暮らす移民同士、この国で生きてゆくのが、どんだけ大変か、ましてや彼は子供のときに移住してきたので、私よりは言葉を覚えるのも、環境に溶け込むのが簡単だったりと、苦労を察して移民の先輩として、頑張れよとエールをいただいちゃった。


「母国を離れて生きて行くなら、ひとりになることを恐れるな。」と言っていたのと、この通りの名前のことをよく覚えている。


彼と出会って以来、道の表示を読む度、そこにはただの道の名前ではなく、由来の人の人生、歴史があるのだと気をつけて見るようにしている。


以前住んでいたお家はマンゾーニ通り。

イタリアの作家 アレッサンドロ マンゾーニである。 長編小説「許嫁」の作家だ。

マンゾーニ通りからオフィスに下りる道は、オリアナ ファッラーチ通り。

こちらもイタリアの女流作家さんである。

でも反対側に下りると、商業通りとか職人通りという名前の道で、結構つまらなかった。


さて、今度のおうちは フィリッポ ブルネレスキ通り。

フィレンツェのあのドウォーモの大きなクーポラを設計した建築家である。


このブルネレス通りは始まりのところでティツアーノ通りとつながっている。

これはやっぱり、盛期ルネッサンスのヴェネツィア派の重鎮の画家 ティツィアーノでしょ?


そして、ブルネレスキ通りを上ると、今度は右にドナテッロ通り、左にチマブーエ通りと交差する。

ドナテッロは初期ルネッサンスの頃の彫刻家である。フィレンッエ生まれのドナテッロとブルネレスキは同時代に生きた二人だもん、きっとこの二本の道のようにフィレンツェの町中で、交差したことがあるだろう。


チマブーエはブルネレスキやドナテッロより先の13世紀のゴシック期にフィレンツェで活躍した画家ですね。ここはフィレンツェつながりなのかな?

そしてブルネレスキ通りをさらに登るとジョット通り。

ジョット通りは彼の師であるチマブーエ通りと平行して伸びています。ジョット通りをずっと行くとミケランジェロ通りに変わり、ミケランジェロ通りを行くとチマブーエ通りに戻る。


ミケランジェロ通りの下の方に平行してサンツィオ通りがありますが、サンツィオって誰じゃ?と思ってたら、日本語表記ではサンティ。そうラファエッロです。


お引越先の地区って、歴史もなんにもない町なのに、なぜか妙に歴史的で芸術的な名前の通り密集地帯


あれ? ミケランジェロ、ラファエッロと来て、レオナルド ダヴィンチはどこ?と思ったら、ちょっと外れて市役所の方にぽつねんとありました。

妙にこの3人の偉大な芸術家たち自身の距離感を反映してるんですけど。汗


工場で働く人が集まって出来た鉄の丘は、まったくもって都市計画などなく、数々と連なる小さな丘の上に工員たちの住宅を作っていったら、こんなんできました!な町なだけに、この地区の通りのネーミングがちょっと異質、不思議な感じです。


なにせ歴史がない町なだけに、市役所から上の以前住んでいた地区はイタリア統一の主人公たちの名前とか聖人の名前を取ってつけた感たっぷりか、味も素っ気もない職人通りとか商業通りで、同じ人間がネーミングしたとは思えない。


町の地図の上で通りの名前を読んで行くだけで、ちょっとした歴史のお散歩だ。


あの、ポルトガル人のセールスマンの言う通り、それぞれの通りに住んでいるイタリア人たちは、こんなこと気にしてないだろうな。

というか、こんなことでほくほくしちゃっているのは、やっぱり歴史おたっきーな移民、外国人だからだろうか?



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by viabellaitalia | 2018-03-21 00:53 | イタリア広場 | Comments(0)

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イタリア、昨日は選挙でございましたが、かなり盛り上がってなかった感じ。


過去の選挙はベルルスコーニ氏が全面に戦況もコントロールしていたのか、メディア王のベルルさんの民放局では選挙速報あり、イタリアの首相はそのまま国営放送の主でもあるので、国営放送局も選挙前から多くの特別番組やマニフェスト討論番組もあったけど、今回、私自身あまり気にかけていなかったのもあるのか、するーっと、あら? 今度の日曜日選挙だね?


自分の周りのイタリア人たちに聞いても、


「誰に投票していいのか、わからないから行かない。」とか

「日曜日はマンマのところのランチに行かないといけないから。」とか


いや・・・・・選挙は夜までやってるよ 汗。


この政党にイタリアの未来を託したい!!!というところがないので、あえて無投票。

無言で現状のイタリアの政治にNOを言いたいという人が一杯。


えええええ、それじゃあ、選挙活動が活発で、動員数を確保できる政党が数で勝っちゃうよ?と選挙権のない外人はちょっと心配。


数年前に長く続いたベルルスコーニの政権に見切りをつけたイタリア人たち。

中道左派、民主党系がイタリアの舵を取ったときは、新しい時代が来た!と思ったけど、全然世の中変わらなかったし。

返って、なんか貧しさが増しちゃった感じ。

そんな普通のイタリア人たちの怒りを代弁するかのようにここ数年、ポピュリズム政党 5つ★運動(和訳すると名前がどーもださい)が台頭してきてはいた。


中道右派はベルルさんが広告塔になって、ガンバリましたが、実際は、やっぱりね、もうみなさんこりごりというか、ちょっと呆れちゃってる感じ。

私は個人的には嫌いなんですが、政治的にはわりとまともなマニフェストを出している北部同盟に票を入れる人が多かったようで、

中道右派は勝利したとはいえ、ベルルさんが率いるがんばれイタリア党じゃなくって、連合政党の北部同盟が舵取りするみたいです。


ベルルもだめ。

民主もだめ。

と嘆くイタリア人たち、割とちょっと右翼と書くと怖いけど、右よりの人多いです。

右翼系の方は投票に行かれた人も多かったですね。もうまさに使命感に燃えての投票。

右翼系というとファシスタとイタリアでは呼ぶけど、右は右でも、日本の方がイメージされるファシズムとはかなり違います。

と一行書いておかないとね。じゃないとヒトラーだ、世界史で習ったファシズムと混同されると、イタリアのファシズムはちょっと本質違うものなので、するっと流してくださいね。


そしてイタリア人たちが、なにがなんでも避けたかった中道左派が完敗分、5★運動が票を取り、中道右派(北部同盟)と5★という新しい力関係ができたかもです。


どちらの政党もなかなかアグレッシブだし、EU議会にもがつんとイタリアの主張を言えるタイプなので、ちょっと期待できるかもです。








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ほっとフォトコンテスト


by viabellaitalia | 2018-03-05 21:52 | イタリア広場 | Comments(0)

ローマ県 雪です!

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雪国・・・・・・ローマ県ですけど、なにか?



「寒さも、おまえのお誕生日まで。」は母の言葉であるが、世界的異常気象の昨今、彼女の思惑は大きくはずれた2018年。


朝、いつも通りに目覚まし時計に起こされ、カルロのおはよう攻撃を交わし、さーてと起きるか!と窓の外を見て・・・・・・・


一瞬、なにが起こったのか、頭の中も真っ白。お外も真っ白。爆


寝ている間にローマ県、5年振りの大雪に見舞われてました!



4歳のカルロにとっては犬生 お初の雪。

いつもならお散歩に行くよとドアを開けると、だーっと門に向かって走り出すカルロですが、一面真っ白な世界に足を踏み出せない。

屋根で雪から守られた地面と雪が降り積もった境界線で急ブレーキ。


迂回路を探して庭に行こうとするも、庭も真っ白。


まさに彼の背中が「・・・・・・・・・・ 汗」と語っていた。


ほら! ちみ、犬でしょ! いぬはよろこび、庭駆け回る!しないと!と道産子の母は無情に雪の中を歩き出す。

戸惑いながらも雪に1歩を踏み出すも、初めてあんよに感じる雪は冷たいらしく、4本の足の1本が上がってる変な歩き方。


そう言えば、昔飼っていたポメラニアンもこんな風に3本足走行してたっけな・・・・と思い出す。

ポメラニアンのように毛が長くないので、毛に雪の玉がつくこともない。おっかなびっくりに雪の上を歩き始めるカルロ、足元にすがり、抱っこ要求をしてくるが、あーた、重いし、もうあんよ濡れちゃってるからやーだよー。


最初は、おっかなびっくりだったけど、怖くないとわかった途端、やっぱり犬ですね。駆け回り始めました。汗

おかげさまで、いつもなら半時間以上かかるお散歩コース、ぶっちぎりの20分で帰宅。


月曜日に雪が降るかもしれないとお天気予報では聞いていた。

日曜日の朝から、フィレンツェで雪、アレッツォで雪、ピサでも雪がちらついて来たとピサーノ氏は早々に帰路に着き、しかも、山間の高速道路ではなく、海沿いの道を選んで帰ったけど、イタリアのお天気予報って、いつも外れるので、今回もきっと外れるだろうと。

5年前に大雪のちょっと前に買っておいたゴム長靴、この5年ですっかりボロボロになり、甲の部分に亀裂が入っていたので、買い替えないといけないな・・・・・とは思っていたんですが、買い忘れてました。汗


あーあ、今日はもう両足、普通の革のブーツに雪が染み込んじゃって、ちべたい・・・・・・。

ゴム長靴も、朝のお散歩で案の定、甲の亀裂から水が入っちゃって、ビショビショ。


靴屋さんにゴム長靴を大慌てで買いにいくも・・・・・・・従業員が始業時間に出勤できなかったようで、どこのお店も開いていない。


この雪、まだ数日降るそうです。

イタリア中、交通網マヒだ続くだろうし、商品流通もマヒだろう・・・・・。困った。







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ほっとフォトコンテスト





by viabellaitalia | 2018-02-26 20:30 | イタリア広場 | Comments(2)

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久々にアフター写真


ビフォアーはこちら。

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欠陥住宅。日本ではそんな呼び方があるそうですね。

イタリアの賃貸物件って果たして欠陥住宅じゃないものが、どれくらいあるんだろう? 笑


イタリア生活で引越をした数は7回。これは自分の分だけ。

欠陥住宅でなかったものは・・・・・つい4ヶ月ほど前まで住んでいたアパートだけかな?


7回変えたおうち、それぞれに欠陥部分はあったもんね。窓枠が腐りかけてて、雨がじゃーじゃー入って来るとか、風もびゅーびゅーとか、テレビのアンテナが壁の中のどこかで切れてるとか、コンセントに電気が来てないとかはよくありすぎて、イタリアの賃貸物件の欠陥部分に入れてはいけないんじゃないだろうか? 笑


アルテーナに住んでいたときのおうちは、給湯、暖房に使うガスのタンクが外付けで、タンクにガスの残量を見に行くためには近所の人が勝手に「私の庭」に放して飼っていた鶏に囲まれないといけないとか、鶏泥棒に間違われるとか、

大家さんが暖房用の薪をガレージに置いていってくれたけど、「私」のガレージの前には常に上の階の人の車がシャッターをへこませるくらいくっつけて駐車してあって、シャッターが開けれず=薪がとれない。とか人為的な欠陥 笑 もね。

イタリアあるある。


今度の家は、確かに大きさの割に家賃が破格のお値段であるが・・・・・・。

きっとね、日本だったら借りないだろうな。


1階から3階までのほとんどの壁を自分たちで塗り替え、壁のカビも除去し、漆喰が崩れているところも自分たちで直し、

私の居住空間のキッチンは、まじ! 小さな部品から組み立て上げるのに2ヶ月かかり、実はまだ完全には完成に至っていない。


バスルームにはイタリアのおうちの標準装備のビデがなかったので、ビデがない国から来た私は、それほど重要視はしていなかったのだが、パートナーから「洗わん女とは付き合えない!」と言われちゃね、つけますよ。


幸いなことに大家さんのお父さんは配管工。「パパを連れてくわよ! ぱぱっとビデつけちゃうから大丈夫よ!」ってだじゃれじゃなくって、最初は本当に簡単に解決するかと思っていたビデが、こじれこじれて、引っ越しをしてもう4ヶ月も経つのに、今だ解決にならず。


壁に穴を開けて排水管を通そうと思いきや、壁の向こうは寝室 笑

外壁に穴を開けるのはちょっと簡単じゃない。

じゃあ、床?ってイタリアの床だって、そんな簡単に穴開けれません。配管もそうそう簡単にはいかない。

じゃあ、なんちゃってウォッシュレットをつけようということになり、早々にドイツの会社に注文をかけたのは9月。


ところがね・・・・バスルームの水道の配管と便座の位置など、イタリアですから、とってもファンタジーな作りになっていて、ドイツ人の創造力を超えたものになっているらしく、標準でついている配水管のチューブが短過ぎ。

ウォッシュレットの箱の中に入っていたチューブは1m。バスルームはミクロな大きさなんですが、無理なくちゃんと配管するには3mは必要らしい。

しかも水とお湯用に2本必要。

取り付けに来てくれた配管工がすぐその場で、近くのそういった材料を売っているお店に走るも、同じ太さ(細さ)のチューブが見つからず、ドイツの会社にチューブだけ再度オーダーをかけたのが10月の初め。


ドイツからまたまた配送料を払って買ったチューブが、届いてみたら・・・・・・1m。


ドイツ人んんんんんんんんん!!!! 


で、ここで日本人ならドイツに使えないチューブを返品してクレームして、さっさと3mのチューブよこせーとかやると思いますが、いかんせん、私の周りは創造力豊かなイタリア人たち。


じゃあ、どこかで似たようなものを買えないか探そうと、正直「余計な」ビデ用チューブを探せ大作戦を開始しちゃって 汗


やっと、似た感じのチューブを見つけたのがクリスマス前。



で、ここであたくし、力尽きました。ってかあたし日曜大工、嫌いです。

なんで私が水道管の配管とかせなあかんのやー!!!!!!と1月中は誰かが動くのを待ちましたが、誰も動かず。

なんちゃってウォッシュレットはね、9月に便座につけてもらっているんですが、配管がつながってないわけで、チューブむき出し。

細いとはいえ、チューブの穴にホコリがつまっちゃいそうで気が気でなくって、2月になって重い腰を上げ、店長をせかし、先週の日曜日にいよいよ配管をしようとしたわけで。


ここまで来るのに4ヶ月強。

いよいよなんちゃってウォッシュレットが私のおうちにと思いきや・・・・・


やっぱりね、チューブもオリジナルのものを想定して作られているんですね。

配管工たちの御用達チューブ専門店で買ったチューブは、見た目はかなり近かったんですが、水道管に繋いだら、水圧でどんどん膨らみ



パン!


という音と共に破裂いたしました。



この間、水道管にチューブを繋ぐ際に、元栓をしっかり閉めていなかったため、我が家は半分ほど水没しかけました。


「この家さ、配管とかめっちゃくちゃなんだよな! 全然標準規定の仕事がされてないんだよ!」とは元栓を閉め忘れた店長。



彼曰く、水道管の元栓が、なぜか二つ、そこそこ近い場所にあり、まさか二つとも閉めないといけないとは思わなかったらしい。


店長は、午前中地元の職業訓練校で教鞭を取っています。

建築法的に、配管はこうすべき!というところを日々、将来の配管工に教えているわけで。


「俺の生徒だったら、落第だぜ、この仕事!」



そう、新しいおうちの配管は、大家さんのお父さんが、「取り合えず」でやってあるので、かなりファンタジーが入っちゃった見事な欠陥住宅になっております。とほほほ。


チューブが破裂しちゃったビデは、ひとまず水は繋いだので、水は出ますが、

水ですから、冬場はちょっと辛いぞ。

女の子の大敵は冷えだというのに、水です。


現在、お湯用のチューブ、販売してくださーい!!!とドイツの会社に泣きつき中です。







最後までおつきあいありがとうございます。Grazie per la visita!




ほっとフォトコンテスト





by viabellaitalia | 2018-02-24 02:33 | イタリア広場 | Comments(0)