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カリギュラ帝の巨大船

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ローマから30キロほど南に行ったところに、ネミ湖がある。 火山の火口が湖になったもので、月が湖面に反射する様が非常に美しく、古来には女神ダイアナの鏡と呼ばれ、湖の蕎麦にはダイアナ神殿跡も残っている。


この湖にはカリギュラ帝が作らせた巨大な豪華船、二隻が湖底に眠ると言われていましたが、15世紀には、この伝説は本当だったと証明しちゃった人がいます。

でもさすがに引き上げるにはまだまだ技術的に無理があり、実際に二隻の船が湖底から引き上げられたのは20世紀、ムッソリーニの時代まで待たなければならなかったようです。


実際、引き上げるのではなく、湖の水をポンプで汲み上げるというすごい事業を展開したんです。ムッソリーニと読むと日本の方は「ファシズム」と同異義語のように感じる方が多いと思いますが、インフラ事業や文化、建設事業などで、ルネッサンス以後の500年の間で一番輝かしい功績を残した時代なんです。


1927年にムッソリーニの命により、湖の近くに眠る古代ローマ時代の水路を使い、ネミ湖の水を汲み上げ、湖底からカリギュラ帝の巨大船二隻を発掘、引き上げ、1936年には湖のほとりに格納するための博物館も建設されました。

それにしても、カリギュラ帝の治世って・・・・37年から41年です。

紀元37年から41年です。そう考えるとよく二千年近く湖底、水の中にあった木造船の木材が残ってましたよね!

なんか、すごいロマンを感じちゃいます。




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発掘時の写真です。人と比較して大きさがわかりますでしょうか?





が.......現在、この博物館に行ってもカリギュラ帝の船は見る事はできません。


1944年5月31日、この地域は通過して北に退却するドイツ軍と南から進軍してきた連合軍との激しい戦火に巻き込まれ、消失してしまったそうで、大理石の象や、鉄製の錨など戦火を免れたものが残っています。


博物館自体ものち、最初の建築デザインのまま立て直されましたが、入り口を入ると左右に大きく広がるスペースが、なんとも悲しい。


左右の大きなスペースは二隻の船をそのまま格納し、その大きさ、存在感を博物館に入った最初の一目で知らしめるという設計になっているんです。


カリギュラ帝の巨大船は全長、70m 横20mともう一隻は73mと24m。一隻には甲板部にはダイアナ神殿が作られていたと言われています。水道設備も完備していたらしく、この水道管は燃えずに現物を博物館で見る事ができます。


2千年もの時間をしかも、水の中でありながら、今日にその時代をこんなにも如実に伝える事ができたカリギュラ帝の巨大船。

発掘するのに、技術的な問題で2千年待たなければならなかったというのに、戦争がたった数時間ですべてを焼尽してしまったなんて、

なんともやるせないですね。







最後までおつきあいありがとうございます。Grazie per la visita!



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by viabellaitalia | 2018-06-30 00:45 | Buon viaggio通り | Comments(0)

ピサのルミナーラ 

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先週の週末、ずっと見てみたかったピサのルミナーラ、本当は聖ラニエリのルミナーラと呼ぶそうですが、行ってきました。

Giugno Pisano ピサの6月を飾る一大イベント。昨今、日本でもクリスマス時期にルミナリエなど素敵なイルミネーションのイベントが開催されますよね。

ピサの守護聖人 聖ラニエリの日の前日、毎年6月16日の夜にアルノ河沿いの建物の壁や窓にキャンドルが灯され、河の水面にも灯りが映り込み、何とも言えない雰因気を醸し出します。


そう、21世紀の今でも電飾ではなく、キャンドルなんです。だから灯りがなんとも仄か。


ルミナーラの一番古い記録は1337年にも遡るそうで、ちょっとしたお祭りやあるいは、ピサがフィレンツェのメディチ家の統治になった頃は、メディチ家の結婚お祝いにもこうやってキャンドルが灯されたそうですが、イタリア統一時代に、一度このお祭りは絶えてしまいます。
聖ラニエリの日の前日にルミナーラが設定されたのは割と最近の20世紀になってからだそうです。


アルノ河沿いの建物はそれぞれ年代が違ったり、建築様式が違いますが、それぞれの特徴が出ている窓枠や、壁の飾りなどにそって10万個以上のキャンドルを灯されます。

しかも、キャンドルが掛けられる白い木枠(ビアンケリアと呼ばれるそうです)はきっと、前準備しているんだろうと思うけど、なにせキャンドルですから、朝からボランティアさんたちがひとつひとつ火を灯し、風で吹き消されないように、多分ガラス瓶かな?に入れ、それを今度はクレーン車で、これまた一つひとつビアンケリアのそれぞれの場所に掛けられて行きます。



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見てみて! ね? 一個一個キャンドルなの!




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ビアンケリアにひっかけて行くのも、ひとつひとつ手作業




午後5時過ぎにはピサの中心地区に着いたのですが、もうあっちこっちでクレーン車が一杯。この日のために近隣都市からも借りたに違いない。


7時になっても、まだまだボランティアさんたち、キャンドル灯しをしていましたが、これらのキャンドルは閉幕の深夜のアルノ河大花火大会の後、これまたひとつひとつ外され、アルノ河に流されるそうです。


深夜の花火大会まで、アペリティフで数杯、さらに夕食でもワインの杯を重ねちゃって、その頃には私も、かーなーり酔っぱらっちゃって、せっかくの写真は手ぶれぶれぶれ。

実はこの後、どうやって家に帰ったのか覚えてない。

いえ、帰宅はピサーノ氏の車だったので、要は車に乗った途端、寝込んだってことですね。

お祭りの喧噪を避けて、城壁の外の駐車場に車を止めてあったので、そこまでは・・・・・・記憶あります。


毎年、このルミナーラの次の日にはアルノ河でイタリアの4大海洋共和国、ピサ、ジェノバ、ヴィネツィア、アマルフィーのカヌーの試合があるらしいです。

来年は、もうちょっとゆっくり行って、これも見たいな。







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by viabellaitalia | 2018-06-21 18:53 | Buon viaggio通り | Comments(2)

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イタリアのジャズクラブや小さめのディスコって、住宅マンションの地下階に入っている事が多い。

こういったバイナイト系の場所だけではなく、基本、1階や地下階は商業スペースとして使われ、2階以降は普通に住宅マンションである。


以前ローマの中心地区に住んでいたときは、私の家の下にピザ屋さんがあったり、レストランがあったり。

イタリア人がよく、行きつけのバールやお菓子屋さんなど「Sotto casa mia うちの下 」と表現するが、マジに家の下にある事が多い。


これね、やっぱり騒音問題はつねにあります。ピザ屋さんの上に住んでいたときは午後仕込みが始まる頃から、ガンガンラジオがかかるし、夏場は外のテーブル席の人たちの声が真夜中の街に反響するし。

さらにジャズクラブやディスコとなると、自分の家の下に下手をするとぐてんぐてんに酔った人がたむろったり、ドラッグやってラリってる人なんかも・・・・ってなったら環境悪いですし。


最初の晩に出かけたBaallad Caffeも上は19世紀あたりの建物かな? ちょっとこじゃれた小さなマンションである。

演奏の合間にお客さんが外にタバコを吸いに出ては談笑を始めるので、上の階の人たちは一体どうやっているのだろう?とちょっぴりそんなことを心配したり。


その点がね、エレガンス カフェはすごいんだよ!とジャズ好きの友人が一押しのピラミデ地区のジャズクラブ エレガンス カフェ。


こちらもやっぱり上は普通の集合住宅で使われているマンションの1階に入り口がある。

入り口の横に観葉植物がちょこんと飾られているだけの、まるでホテルのいり入り口みたいにひっそりとしている。

映画館のドアのような頑丈で大きなドアを開けると壁にはちょっとジャズクラブっぽいポスターなどが飾られているが、なにも音楽が聞こえない。


えっと・・・・・今日、やってるんだよね? お休みってわけじゃないよね? とちょっと心配にさせる。


短めの廊下の先にもうひとつ映画館のような頑丈のドアを開けると・・・・・・・


いきなり中はシックな、名前の通りエレガンスなジャズクラブ。この夜はスイングの生演奏をしていた。

この晩は先にBallad caffeに行ったのだが満席で、ゆっくり座ることができなかったのもありエレガンス カフェに行ったので、すぐ食事もゆっくり取れる席に案内してもらう。


こちらのクラブは音響とそして音を外に出さない遮音をまず第一に内部の設計をしたそうで、ステージ脇のアンプはかなりすごいものを置いている。

「前に座るとね、音を振動で感じるんだよ!」って、いえいえ、充分食事用のテーブル席でもよく聞こえます。

でも音がきれいなまま店内に響き、とってもクリアに伝わってきて耳も疲れない。


ここで出されたお食事が、久々の感動の一皿になりました。

白身魚のタルタル。ってお刺身細切れにしちゃったの? 勿体ない! と思うは日本人。生のお魚は苦手な人が多いイタリア。タルタルだったらちょっとホッとすること間違いなし。グレープフルーツなどでマリネされてて、上に乗ってるのは! 梨かと思いきや大根! クレソンらしきものは赤紫蘇!!!! ローマのジャズクラブで食べれるとは思わなかった!!!




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しかもここのクラブ、店内を見回すと、かなり高齢な方から、下はなんと!!!4歳くらいかな?という随分お客の年齢層が広かったんです!

お子ちゃまたちは多分、ステージで演奏しているミュージシャンのうちの誰かの子供なんだと思うけど、70歳代の方たちもおしゃれをして食事を楽しみながら演奏を聞ける場所って、素敵だなと思います。


美味しいお食事と素敵な音楽、私も間違いなく一押しです。


Elegance caffe

Via Francesco Carletti, 5, 00154 Roma RM







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by viabellaitalia | 2018-05-08 18:45 | Buon viaggio通り | Comments(0)

ローマで ジャズナイト

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日本の皆さんもゴールデンウィークも終わり、いつもの生活が戻りましたね。

今年はイタリアも月曜日にお休みをとって4連休にした人も多かったようです。


イタリアは振替休日がないので、自分で勝手に週末と祝日との間の日をお休みにして連休にします。

これ、ポンテ 橋と呼びます。


私も今年はポンテしちゃって4連休。いええーい!!!!!


今回はちょうど間に国際Jazz Dayなんてイベントもあり、夜な夜なローマ バイナイトとしておりました。


まず1件目は、ちょっとアンダーグラウンドっぽい雰因気が漂うBallad Caffe

ポルタ マッジョーレのすぐ脇にあります。

道1本は入り込むとローマの学生街 サン ロレンツォ地区です。


私が行った夜は、若手ミュージシャン発掘のコンクール演奏がありましたが、ジャズクラブと言っても、飲むだけではなく、もちろんゆっくりお食事もできるというのが、イタリアらしいかも。

この夜も、ジャズの生演奏を聞きながら、前菜、メイン・・・・なんかパスタ食べながらジャズって? 汗

だったけど、でもこんなローマ バイナイトも良いじゃないでしょうか?


ジャズ好きで彼自身も本業とは別に音楽院に通ったピアノが弾けるエンジニアのお友達が予約してくれたテーブルは、いつも音楽を感じたい、出来ればピアニストの指先を見たい!と真ん前を陣取るんですが、確かにね、もうがっつーんと前から聞こえますから、素敵です。




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が・・・・・・・・予約をした友人自身が言ってましたが、「やべ・・・・今日、結構サックス演奏あるね・・・。その前で食事ってのはやばいかも。」


???? なんでそんなところが気になるのかと、思いきや、サックスとかトロンボーンとか、奏者力が入るとね、つばも飛ぶわけで。 笑


その近距離で真ん前は・・・・・・お分かりですね?


小さなジャズ クラブですがもうちょっと安全圏にもテーブルありますので、ちょっとローマ バイナイトを味わいたい方、こんなポイントもございまーす!


Ballad Caffe

Via di Porta Labicana 52 Roma









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by viabellaitalia | 2018-05-07 19:49 | Buon viaggio通り | Comments(0)

ブルネレスキ通り

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パッパ アル ポモドーロの記事でも書きましたが、某大手日系旅行代理店の出張後に突然の解雇以来、まったくもってトスカーナに縁がなくなったあたくしですが、10数年の時を経て突如トスカーナが私の人生でチカチカとネオンを輝かせたのは約2年前。


その年は、いきおいトスカーナでの買付の仕事も入り、プライベートにビジネスにとトスカーナ往復。

新しい目でトスカーナを見たら、食べ物は美味しいし、ワインも美味しいし、人もローマほど野蛮でなく(笑

学校や医療サービスもしっかりしてて、なんだかとっても住みやすそう。

もうこのまま、将来はトスカーナに引越ししたいなーなんて目論み始めた去年。

まだ目論みだけで、自分の足元はまだまだ、無理無理。


将来のためにイメージトレーニングでもしておこうと、去年の夏の7月も末、不動産情報のサイトを覗いて遊んでいた週末。

そー言えば、店長がお引越しを考えているとか、言っていたな・・・・・・となにげにの覗いた鉄の丘賃貸情報で、220平米、お庭付きなんて物件を目にした。


日当りが良さそうで、キッチンも古くさくないし、事務所からもそう遠くない。どうよ?とメッセージを送った。



思いがけずに、ここから急ピッチで話が決まり、私がなにげに見つけちゃった物件はその1ヶ月後には社宅として借りることになった。

日本で言う2階と3階は店長一家。1階はわたしとカルロのおうちである。


お仕事をしつつ2件の家の同時お引っ越しに+新しいおうちのペンキ塗りや、私の家分のキッチンの組み立てなどなど、

今回のお引越しは難航しっぱなしで、何度もへこたれた。

へこたれる度に、本当はこうじゃないだろう?

私、トスカーナに引越したかったんじゃないの?と自問自答。


実際、今回のお引越は私の思惑は将来にトスカーナに引越をする資金作りではある。


でも、お引越作業が暗礁にのりあげるは、座礁はするわ・・・・・・・で、ああああああ,,,,,私、道間違えちゃったかも・・・・・。


遅々としてはかどらないお引越作業中、ピサーノ氏に「ところで、新住所教えてよ。」と聞かれて「えええっとね。。。。。ぶ。。。。ぶるー。。。ぶるねれすき通り。」


と答えて、「ぶるねれすき」ってなに? どっかできいたぞ、ぶるねれすき。。。。。。。。。

頭のメモリー回路の中でぐるぐると「ぶるねれすき」を探す一瞬。


「ブルネレスキ? トスカーナつながりだね!」と言われて気がついた。


フィレンツェのドウォーモ、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のクーポラの設計をしたルネサンス初期の建築家である。


去年の秋に引越をした新しいおうちは、この建築家の名前、フィリッポ ブルネレスキ通りにある。

これって、本当に偶然なんである。狙ってこの家に決めた訳じゃない。

どだい私が決めたのではなく、店長が「ここだ!」と決めた訳だし。



未だ本当の夢には届かないけど、なんとなく将来の予告編のようなトスカーナつながりの名前の通りのおうち。

しかも、思いっきりローマ県境いの片田舎の町でブルネレスキ通りである。爆

お引越の間に勃発した問題や大騒動の度に、随分この通りの名前に救われたもんね。

大丈夫、きっと道は間違っていない。。。。。はず。









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by viabellaitalia | 2018-03-17 01:33 | Buon viaggio通り | Comments(0)

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Via delle Carrozze通り側のカフェ グレコ。
しっとりと静かでここの佇まいが好きです。




先日、とあるFBのページでローマへ旅行に行くので、おすすめのバールありますか? という質問が出されていた。


おすすめというとパンテオンの裏にあるカフェバール サン エウスタキオ。トレードカラーの黄色が、そうそう、ここ!って場所がわかりやすい。

ローマの友人に「ミカも、もうロマーナなんだから! サン エウスタキオのコーヒー知らないのはだめでしょ!」と連れて行かれたのが最初。甘党の私にはコーヒーはここがなんていったってダントツ1位。


オーダーをしてカウンターに立つも、ここのクリーミーなコーヒーをいれてくれるバールマンたちの手元が隠されている。

製法は門外不出である 笑


ただね、ちょっと残念なのは高い。

普通のバールでコーヒー1杯はだいたい80セントか90セント。

ローマの中心地区では場所代というか、確かに例えば、スペイン広場界隈のバールなどはコーヒー1杯もちょっとお高めではるが、エスタキオは立地を考えてもダントツ高い。去年、朝ご飯をしようかとふらっと入って、立ち飲みで2ユーロ90セント。

朝ご飯の菓子パンもつけたら、ジェラート食べれますなお値段と思うとあまりの高さにやめて帰って来た。最近エウスタキオのコーヒーがまた値上がりしたというのを聞いたけど、ということはコーヒー1杯で3ユーロを超えているということだ。

これは高いよ。


サン エウスタキオファンだけど、ちょっとこの状況は残念である。


そんな反面、私の中でスペイン広場のしかもコンドッティ通りに鎮座するカフェ グレコの株がぐんぐん上がっている。


イタリア人たちは、こういった有名店、老舗、アンティカ かフェバールをあまり利用しない。

理由はシンプルである。「高い」からである。


イタリア人たちにとってはコーヒーは日常の中のオアシスであるが、でも一日に何杯も飲むものに、高いお金は払いたくない、というところだろう。

ローマに住んでいた頃も、一度もイタリア人の友人たちとスペイン広場界隈なんかではコーヒーを飲んだ事がない。

みんな、鼻っから、「きっと場所代も入ってて高いはず!」というイメージがあって、バールに入ることもしない。


一度、まさにコンドッティ通りをミラノから来たイタリア人の友人たちと歩いていたときに、一人が「ちょっと喉かわいた。なにか飲まない?」と言うので、ちょうどカフェ グレコ前だったのもあり、私としては「せっかくローマに来たんだもの、有名なカフェで!」というおもてなしの気持ちも込めてカフェ グレコに入ろうと提案したけど、みなさん「ええええええ、ミカ! たかがコーヒーにこんな高いところだめだよ!」のところで却下となった。

ちなみにこの時のメンバーは、弁護士さんとイタリアの最高裁判官顧問さんで、お金に困っている人たちではない。


なんとなく、この時に私の中でも敷居が高いイメージがついちゃって、すっかり足が遠のいてしまった。

去年、お買い物代行でカフェ グレコのオリジナルカップ&ソーサーのリクエストがあり、初めて中に足を踏み入れた。

商品を梱包してもらう間に店員さんたちとちょっと話をしている間にも、どんどんお客様が入って来る。

しかも観光客だけではなく、近所で働く、あるいは住んでいるイタリア人たちが仲間や友達たちと1杯のコーヒーを飲みに入って来る、イタリアのどこにでもある普通のバールと同じ情景が展開されているんである。

中のサロンで座って、ゆっくりカフェ グレコの雰因気を楽しむお客様ありの、店内に入ってすぐの老舗ながらの磨かれた歴史がありそうなカンターで1杯を飲むお客様もいっぱい。

しかも、立ち飲みのお値段が、普通のバールお値段!!!!!!! 


こ、これは老舗ながらの太っ腹なお値段である。

立ち飲みでもオリジナルのデミタスカップで出されるコーヒー。

しかもお菓子の種類も充実。


たかが1杯のコーヒー。されど1杯のコーヒー。

カフェ グレコの歴史さるサロンに座って、ゆっくりとなるとお席代はつきますが、でもね、これはサン エウスタキオでは味わえない時間を演出してくれる。


メインドアのコンドッティ通りから入るのもよし、裏側のデッラ カッロッツェ通りからも雰因気が違って楽しい。


住んでいる私の「美味しいローマのカフェバール」を見る視点と日本から観光で来られる方たちとの視点は違うかもしれない。

カフェ グレコはでも、日本からいらっしゃる方には絶対、行って置いて欲しいカフェだ。








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by viabellaitalia | 2018-02-13 20:46 | Buon viaggio通り | Comments(0)

ローマぶらぶら散歩

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お買い物代行でリクエストが入っている商品の在庫確認や、ちょっとアイデア集めにブティックのウィンドウを覗きながら、足早にローマの中心地区を歩く。


一番最初に観光でローマを訪れたときは、思いっきり道に迷ったこの町。

なにせ、それまでの人生で住んだ町が、ほぼ全て、きれいに道は碁盤の目の町だったもので、ローマの路地裏はかなりハードルが高かったわけで。


移住して来た当初は半年ほど定職もまだなかったし、ぶらぶら散歩に誘える友人もいなかったし、頼みの綱であった元彼は大学卒業の試験前で連日、朝から晩までお勉強。邪魔をするのも悪く、かといって面倒な大家さんが待ち構える家に帰るのも嫌で、時間潰しにひたすら中心地区を彷徨い歩いた。


イタリアに住んで長いけど、ローマ市内に住んだのは実際はたったの3年ほど。なのにいつ来ても、まるで実家に戻ってきたような感覚に包まれる、勝手知ったるローマである。


急ぎの用事も一段落、さて、今日のお昼はどこにしよう? 

特別、どこで食べようとかも考えずに来てしまった日だったので、さてどうしよう。

一人だし、ささっと食べちゃいたいけど、ファーストフードは嫌だし、時間的に定食屋さんとも呼べるターボラカールダはそろそろ営業終了時間が近いので、きっと行ってみても大したものが残っていないだろう。

うーん、どうしよっかなー????

観光客でごった返すスペイン広場やナボーナ広場は、イタめしと言えばお決まりのカルボナーラとかアラビアータを出しているところばかり。そんな家で作って食べれるものをわざわざ外食で食べるのも・・・・。

なんて考えながら、彷徨い歩いていたとき、左右の建物が近く、日陰の路地の向こうの開けた広場にパンテオンが見える。


ローマの町は、少し慣れてくると、こうやって歩いているうちに、かならず、なにがしかの有名な観光スポットに迷い出るので、実はね、割と道に迷わない町なんです。

最初のときに道に迷ったのは、当時はまだ主要、あるいはピンポイントで有名な観光スポットが把握できていなかったからなんですね。


そっか、パンテオンか。。。。。。と時計を見る。

2時ちょい過ぎ。

せっかくだから、じゃあ、あそこでラーメン食べちゃおうっと!


と、結局、久々快晴のローマでのランチは、ラーメンに決定しちゃった私です。

イタめし情報をお探しでここまでお読みいただいた方、ごめんねー。








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by viabellaitalia | 2018-02-13 01:25 | Buon viaggio通り | Comments(0)

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ローマの夜のワンシーン
と言っても、このイルミネーションはクリスマス時期のもので、
普段はこんなキラキラしてませんが、しっとりとねローマの夜も素敵です。



日本って公共の場での携帯電話はマナーモードや、まわりの迷惑にならないようにと言いますが、イタリアの場合、電車に乗るとね、みんな、帰るコール、何時につくよコールするので、電話したらあかんとは止めれません。

帰るコールは特に、マンマや奥さんに「Butta la pasta! パスタ茹でていいよ!」サインですから。これしないと怒られます。


文化が違うから、電車の中の携帯通話がマナー違反とは一概に言えないってことなんでしょうか?


さすがにフレッチャやイタロの1等だと、そうそう、ずううううううっとしゃべってる人はいませんが、だいたいは電車での移動の時間はそのまま、周りの人たちのドラマを見てしまう、聞いてしまうことになります。



私が予約した窓側の席の占領者のために順序が変になっちゃってる4人掛けシート。

とりあえず、通路側の28に座り込んだが、途中の駅で私の横の27さんが下り、そして次の駅で私の席の占領者も下りた。

うーん、いまさら自分の席に行くのもな・・・・

ましてや本来の指定席の横に座っている男性が・・・・・ちょっと怪しそうといかにも行儀が悪そうな人なので、わざわざ横に行くのもやだな・・・・なんて考えた一瞬に、その男性は私が予約していた窓側の席を占領しちゃった。汗


グローッセトの駅で乗って来た女性が、私たちが座る4人掛けシートを見やる。

もしかして、私の席の本当の予約者かしら?とちょっとどきっとしたが、にこっと笑顔で私の横の席を示す。


どうぞと彼女を通すために立ち上がったときに私のスーツケースがちょっと邪魔だったのを見て、さっと「上に置きましょうか?」と聞いてくれるも、「私ではとどかなくって。」と言うと「私があげるわよ! 大丈夫!」と笑顔でさっと行動してくれて、ほんの一瞬のことだけど、好印象を持った。


席に落ち着いて、彼女も誰かに電話をかけ始めた。

「そうなの。そう! 今、ローマ行きの電車に乗ったところ! 私は思ったらすぐ行動するタイプだから!」


電話を切った彼女は、席まわりを整えようとして彼女の向かい席の男性がぽんとテーブルに置いてあった電車チケットを、自分のチケットと思って、バックにしまおうとしたらしく、「あら! やだ! ごめんなさーい! もうてっきり私のかと思っちゃった! ごめんなさいね!」


かすかに香る香水、黒地に花柄のワンピに黒と赤のハンドバック。なにかうきうきした感じだ。


彼女がまた携帯で誰かと話始める。

「チャーオ! 今ね、ローマ行きの電車よ!」


彼女のうきうきした感じの声が、どんどん曇った感じになってゆく。

途中で窓の方向に体を回し、通話口を片手で押さえて話始めるも、声の大きさは変わらないので、申し訳ないが全部聞こえてしまう。


「ちょっと・・・・どういう事? あなたがあんな事言うから、私、てっきり・・・・」


「もうローマ行きの電車の中よ! わかる? 私はもう電車の中よ! ローマにはホテルも、もう予約してあるのよ?」


「わかったわよ。もう、いいわ。もういいわよ! 次の駅で下りるわ。」


「一人でどうしろっていうわけ? ホテルはもう取ってあるのよ! あなた、ふざけてるわけ?」


「あなたがフロジノーネから来る気があるなら、私、ローマであなたを待つわよ。ホテルは取ってあるのよ。」


「もう、いいわよ! わかったわよ! 次の駅のチヴィタベッキアで下りて帰るわ 決めてよ! もうすぐチヴィタベッキアに着くんだから!」


そんな会話が続く中、電車はチヴィタヴェッキアのホームに入ってゆく。

彼女は携帯を切り、さっと身の回りのものを持ち、電車から下りてしまった。


電話のむこうは男性だろうな、きっと「行くから! ローマで会おう!」ってあの、一瞬に言ってくれなかったんだろうな。

こんな会話を聞いてしまったら、彼女が立ち上がった途端、私まで大慌てで立ち上がり、下りる彼女にスペースを開けた。

乗って来たときはあんなにも晴れやかな笑顔だったのに、こわばった表情で視線を落としたまま足早に去ってしまった彼女。


まったくの赤の他人のことだけど、この一瞬に本当は声をかけてあげたかった。

私だって、遠くに住むパートナーと会うための週末の帰りの電車。人ごとではない。

しかも、言わせていただくと、ローマ人男性、こういうドタキャンが多い。

会おうよとかなんとか口では言っておきながら、場所も時間も言っておきながら、いざ行ってみたら、待ち合わせ場所に現れないという、最低な奴が結構、いるというか多いと言っても良いと思う。


そんな経験からね、彼女に言ってあげたかったの。

せっかくホテルも取ってあるのなら、このままローマに行きなさい。賽は投げられたでしょ?

来ないなら、本当にしょうもない奴。

こんな男のために貴女の輝きを曇らせることなんか、ない。

ローマまで行って、ホテルに荷物を置いたら、お化粧を直して夜の巷に出かけるの。

こんなしょうもない男には、もう騙されないって決意をする良いチャンスになると思うな。

おしゃれしてお化粧の最後に笑顔をね。

きっと素敵な夜になると思うな。








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第2回プラチナブロガーコンテスト



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by viabellaitalia | 2018-02-02 21:23 | Buon viaggio通り | Comments(0)

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昨日のその2で、指定席はないと思えと書きましたが、これがなぜか、普通席にはこつ然と指定席ルールがございます。


全車両普通席はローカル線の電車といえば都市部と郊外をつなぐ、通勤通学の足です。


電車の時刻も通勤通学時間には本数が増えますが、それ以外はいきなり本数も減ります。日曜日のお昼どきなんかは特に。

電車の運転手も、こんな時間、働きたくねーよ!いう感じががっつり伝わって来る電車の時刻表です。


私がよく利用するローカル線は、始発がカッシーノやカセルタってもうナポリですぜい?なところから、ローマに通勤通学する人たちが各停車駅から乗って来ます。

ローカル線の普通席なのに、指定席ってルールはこのために起こります。

始発や先の方の駅から乗った人たちが、それ以降の駅から乗ってくるであろう友達や同僚、親戚のために駅を確保するんですよっ!


私が利用する鉄の丘駅はこの路線では、かなりローマ寄りなので、結構、埋まっちゃってる事も多く、電車に乗ったはいいが空いてる席がなく、全車両空席探しの旅をすることもあります。

空いてる席にはだいたい鞄やリュックが置かれているので、ひとまず「そこいいですか? 空いてます?」と聞くと、「埋まってます。」と言われる事が多い。これは後に乗って来る人たちのためのリザベージョン席ってことですね。


こらー!!!! あんたのカバンは電車のチケットあるんかい!と、ときどき突っ込むおっさんがいますが、まじに声を荒げないと、この指定席は空きません。


この指定席ルールは午後の帰宅ラッシュ時に再発します。

この場合はローマが始発。早く駅についた人たちが、発車ぎりぎりに駆け込んでくるであろう友達のために席を確保するんです。


「空いてませんよ。もうすぐ人が来るんですよ。」

「この車両に指定席なんかないぞ!」とか、結局指定席ルールで待っていた人が間に合わずに電車が発車すると、ここぞとばかりに「ほーら! この席誰も来ないじゃない! ざけんなよ!」とどっかり座り込む人と指定席を取っていた人との小競り合いもよく聞きます。


この普通席の指定席ルールもイタリアのローカル線の日常茶飯事です。


いつも「席空いてます?」と聞いては「埋まってます。」と立ちんぼを余儀なくされるあたくしも、夏にローマ郊外の海に友達たちと行くときは、この普通席の指定席ルールを使わせていただきます。

始発のローマ中央駅からローマの北西を走るローカル線に乗るのはだいたい、いつも私で、ローマ市内の各駅で友人たちが順々に乗り込んでくるので、席を確保しておきますが、いかんせん、ローマ市内各駅は結構混むのと外人ですから、あっという間に、押しの強いおっちゃんとかおばちゃんに私の指定席ルールは解除されますけどね。

最後には「Mah! Lei è maleducata!  まあ、なんてあなた行儀が悪いんだ! マナー違反だ!」とか道徳観を掲げられるとね・・・・日本人ひるんじゃう。

まあ、イタリア人には、マナー違反だとかMaleducato/aって言ってみても、どこ吹く風なんですけどね。







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第2回プラチナブロガーコンテスト



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by viabellaitalia | 2018-02-01 20:18 | Buon viaggio通り | Comments(0)

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ピサからの帰りの電車は、残念ながら一人掛けシートは全車両、すべて埋まっちゃってます。とコールセンターのお姉ちゃんが申すので、仕方がなく、普通の二人掛けシートを選ぶ。


「通路側と窓側、どちらにします?」


これが日本までの飛行機なら迷う事なく、私は通路を選ぶのだが、ピサからローマへの路線は、ところどころに海が見えるイタリアの車窓の旅が楽しめる路線でもあるので、まあ、4時間もあるしね、窓側でお願いしまーす。


と予約したチケットをにぎりしめ、乗った帰りの電車も快速急行。全席指定である。


今度は5号車、21番シート 窓側、通路側にアルファベットが振っていない、数字そのまま間違いようがない座席指定である。


22、23、、、、24、、、、えっと、21ね。

と座席のナンバーを確認すると、今度はスーツケースじゃなく、私の予約した窓側座席に20代くらいの女性が寝てる。。。。。


4人掛けの座席の21には寝てる女の子、通路側の22にちょっと怪しげな男性。そして向かいの窓側27番には読書中のイタリア人女性が座り、通路側28が空いている。


この配置図をどう読むか?


多分、通路側28の女の子が、ちゃっかり窓側21の私の席に座り込んでいる。ちなみに21の女の子と向かいの27の女性は関係はなさそうである。じゃあ、22の男性と関係があり、私、隣がいいか?


うーん、カップルの中を裂く、野暮なおばはんは嫌だけど、わざわざ指定した窓席だしと

「すみません。そこ、わたしの席ですけど?」と声をあげる私を見上げる3人。

が、肝心の21の占領者は、一瞬目を覚ますも、まったく聞こえていないかのように、身じろぎもせず、そのまま寝直した。汗

彼氏かと思った男性もまったく我関せずでイヤホンで音楽を聞いたまま。


イタリアの電車の中ではこれに似たシーンは、まじに日常茶飯事で、自分に起こることもあるし、そうでなくても各駅で新しく乗客が乗って来ると、かならず同じ車両のどこかでこの会話が繰り広げられる。


イタリア人、指定席取っても、いざ乗ってみると勝手に好きな場所に座っちゃいます。で、後から本来のその席の乗客が乗って来て、この会話が繰り広げられるわけで。


だいたいは、カップルとか家族が、このカオスを作り出す。

指定席買うときに自分の思い通りの席が買えなかったので、乗った後に家族一緒にーとか、カップルで一緒にーと強硬手段を取るわけだ。


言ってみたけど、完璧に無視されたしね・・・・寝てる彼女の胸ぐらつかんで、おりゃー!ぐらいにしたら、きっと席変わってくれると思うけど、わざわざ、こんなことで戦闘体勢取るのも面倒。


窓側27の女性に、空いてる横の席を示し、「・・・・・(言ってみたけど無視だし) ここ座ってもいいですか?」と聞き、彼女も「だわね・・・・・。どうぞ。」と、帰りも、あんな苦労して指定席取ったのが泡あわ状態だけどね。


ここまで日常茶飯事なので、検札の車掌さんも知ったこっちゃない。

次の駅、リボルノで乗って来た男性、多分、こんな事情で席に溢れたであろう人を連れてきて、私が乗車している5号車の中をぱっと見渡し、「ほら、空いてる席あるだろ? どっか座っちゃえ。」っておいおい!!!


私たちの4人掛けの席に検札に来た車掌さん、一応、座ってる人の切符と席番号を確認はしているようだが、だーかーらー、あたし窓側21の切符を見せてて、でも通路側28にいるんだよ、なんか言ってくれよ!と願うもスルーである。


「お客さん、これだめですよ!」


「駅にちょっと早く着いちゃって。2時間早いけど、この電車に乗っちゃったけど、座席空いてるし、いいでしょ? チケットは買ってあるんだし!」


「いやいや、これはだめですよ! もしかしたらこの電車の方がお客さんが買った2時間後の電車よりチケット高かったかもしれないんですよ! これは座席占領です! もし次の駅でここの席を買った方が乗って来たらどうするんですか?」という車掌さんに、このお客様「大丈夫ですよー。別の空いてる席に移動しますから。」


しかも周りの赤の他人たちまで「チケットは買ってあるんだから、キセルじゃないんだしね。なにもそんなきーきーしなくたって。」っておいおい!!!!


で、案の上、次の駅で老夫婦が乗って来て、自分たちの席が占領されているので、無言で後ろの空いている席に座ったようで、その後の駅で、老夫婦に占領された席を買っていたであろう、女の子が乗って来て、「そこ・・・・あの私の席ですよね?」という会話が再度勃発。


指定席なのに、どんどんみんな好き勝手に座っていくので、無法地帯の連鎖が広がって行く。


こんなイタリア人たちの小競り合いを見ていると吹き出しちゃいそうになったり、じっと見てて難癖つけられると困るので、やっぱり視線は窓の外に向けるしかない、イタリアの車窓から。







最後までおつきあいありがとうございます。Grazie per la visita!




第2回プラチナブロガーコンテスト



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by viabellaitalia | 2018-01-31 21:07 | Buon viaggio通り | Comments(0)