2020年 03月 19日
100年ぶりのカーニバル
フィレンツェへ週末旅行に行ったあの日から、まだ1ヶ月も経っていないのに、
世界がものすごい勢いで変わって行っています。
お誕生日をフィレンツェで過ごそうと決めた2月最後の週末は、今年はちょうど謝肉祭、カーニバルに当たり、普段とはまたちょっと違うフィレンツェを見ることができました。
私が旅立った金曜日は、まだ北イタリアのごくごく一部で感染者が出始めたばかりで、イタリア国内でもまだ症例は6人ほどで、トスカーナなら、まだ大丈夫だろうと電車に飛び乗った。
滞在の間は、思っていたアジア人迫害も全くなく、確かに町を歩く中国人観光客が激減している感はあったけど、フィレンツェの街中の広場でカーニバルのイベントが始まると、人々が集まり、広場への入り口は押し合いへし合い。
すぐそこまで押し寄せていたコロナウィルスの脅威はそれほど感じることはなく、町は陽気なお祭りの雰囲気がそこかしこに。
でも浮わつくことなく、落ち着いた感じがいかにもフィレンツェで、ますます魅了されました。
カーニバルといえば、ベネツィアとトスカーナ州は海側のヴィアレッジョが有名で、
そういえば、フィレンツェのカーニバルって聞いたことがない。
そうなんです。実は、公式のカーニバルはフィレンツェでは、ずっと行われていなかったんです。
2020年の今年は、なんと100年ぶりにカーニバルの再開を決めた、輝く再開第1回目だったそうです。
カーニバル最終の週末の始めとしてなのかな?
金曜日の夜、シニョリーア広場の方から、太鼓の音がするのでなんだろうと足を向けると、ヴェッキオ宮の扉が開けられ、中世の服をまとった音楽隊が配された入り口の階段を仮装をした人たちが登って行きます。
特別の夜間開覧かと思ったら、プライベートな仮装パーティでした。
でもヴェッキオ宮ってフィレンツェの市役所ですよね?
そこでプライベートパーティできる人って、どんな人なんだろう?
土曜日の夕方もシニョリーア広場で、市主催の再開第一回目カーニバルの仮装コンテストが行われていました。
名誉ある今年の最優秀賞は!
フィレンツェと言ったら、やっぱり、ここはね、抑えとかないと。
サンタ マリア デル フィオーリ大聖堂のクーポラさん!
クーポラさんのお帰りの途中、ちょうど本物のクーポラの前で遭遇したので、
思わず写真をお願いしちゃいました。
あの時は、さあ、今度はいつフィレツェに来ようと。
再開第一回を見たからには、これからもどんどん見たいと欲が出たんです。
あれからたったの2週間ほどで、イタリア全国移動制限、外出規制がかかった今。
早く、このコロナウィルスが収束してくれることを祈るばかりです。
あんな風に人々が町の広場を埋め、語り合い、抱き合う、イタリアの普通の日常のシーンが、早く戻ることをひたすら願う毎日です。
by viabellaitalia
| 2020-03-19 01:31
| Buon viaggio通り