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術後2日目 退院しちゃいました!

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刈り上げられた毛皮の下も
そのまま毛皮柄なカルロくんです。





イタリアって人間も手術から退院が早いですが、犬はもう・・・・早過ぎて、ほんとうに????と言うスピードでございます。

術後1日目のお見舞いの時に、ドクターから「経過が良いので、このままなら明日には退院ですね。」と言われましたが、カルロくん、痛み止めでぼーっとしてるし、後ろ足は立とうとするけど引きずっちゃって、見た目は、いやいやまだでしょ?

しかし本犬がすでに「ここ、痛いことするからやなの。おうち帰る!」と必死に玄関ドアの方に行って、そこから動こうとしなくて、病室のケージに戻すのが大変だったんです。
昨日手術したばっかりの犬を無理引っ張るわけにもいかず、ひたすら「明日にはお家に連れて帰るから、今日一日だけここで良い子にしてください。本当に、ほんとです。もう誓うから!」と言い聞かせる羽目に。

誓っちゃったからにはね、ちゃんと引き取りに行かないと。
前もって病院に電話もして、許可も出たので、前日のお見舞いにも来てくれた友人Lちゃんと、退院の準備万端にお迎えに行きました。

ローマの病院の玄関ドアを入り、「こんにちは」と窓口の方に挨拶をした一言で、その向こうの入院患者犬ルームにいるカルロが私だとわかったようで、哀れみたっぷりな声で泣き、私を呼び始めた。

昨日はまだ大きな声が出せなかったのに、今日はもうこんなに元気が出たんだ!と思いきや、退院はこのローマののクリニックからだけの話で、家に連れて帰るのではなく、月曜の早朝に担ぎ込んだヴェレートリの救急病院に後、1、2日ほど傷口の経過観察に入院させたほうが良いと。
「....と言うわけで、このままヴェレートリの病院に搬送できますか?」

えええええええええええ??????

本犬、家に帰る気満々な上に、ヴェレートリは距離こそ家から20kmほどではあるが、道が田舎の細い道1本で、交通渋滞にハマりやすく、家から40km以上離れたローマのクリニックに向かうのと同じくらい時間がかかる。
ローマのクリニックは距離は倍に遠いが、高速と環状線を使うので移動時間が実はあまりかからないと言う、なんともイタリアあるある。

しかも、ヴェレートリだと車を運転しない私には一人で行く手立てがない。入院中お見舞いにだって一人では行けない。

頼もしい友人であるLちゃんがこれらの事情を説明し、ドクターに掛け合ってくた。
ローマの病院のドクターも、それではと鉄の丘の動物病院に電話を入れ、傷口経過観察中と申し送りもしてくれたので、その夕方、無事カルロくんは退院しお家へ帰れることになりました。

久々にお家に帰って来たカルロは、何よりも安心したのか、食欲もあり嬉しそう。手術のために毛を刈り上げられた背中がちょっと痛々しいけど、移動で疲れたのもあるのだろう、自分のクッションに埋もれてうとうとし始めた。

昨日よりは後ろ足はしっかりはして来てるけど、それでもまだまだ引きずってるし、歩くもの辛そうと、彼の寝床の周りに数枚のトイレシートを置いて見た。
カルロは、この家に引っ越しして来てから、夜中のおトイレは彼の寝床よりはやや距離がある場所を使っている。距離にすると・・・・10mほど。
不自由な足では辛いだろう。
なんてね、飼い主は思ったんですが、次の朝、起きてびっくりです。
彼の寝床の周りの数枚のトイレシートには使用の跡どころか、その上を歩いた形跡もなく、一番遠くに置いてあった彼のいつものトイレシートで用を済ませていました。

年老いた両親などよく、「下の世話は、人にはお世話になりたくない。」と言いますが、若年で椎間板ヘルニアになった犬のカルロも、どうやら彼なりのプライドがあったようです。
犬って・・・・すごいですね。







最後までおつきあいありがとうございます。Grazie per la visita!



by viabellaitalia | 2019-03-13 01:39 | Bau Bau Park