森の中のおとぎの村

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山火事って、てっきり木などは燃えてしまって、跡形も無いのだろうと思っていたけど、意外にも木々たちは、茶色く火に焼かれたままで残っている。
まさにそこにあった生命が焼かれ、命が消えたという風情で余計に痛々しく見えます。

茶色く焼かれてしまった斜面は森林警備隊が土砂崩れなどの災害を避けるために、伐採した木々を積み上げ、 バリケードを作っているところも多かった。
モンテ セッラ自体、かなり大きな山で被害をまぬがれたところも幸いにも多い。
森の中に点在している民家や山小屋レストランなども被害が出なかったし、近隣の町などは山の斜面に食い込むような形で町が形成されているので、山火事が起こった時はさぞかし地元住民の人たちは心配だったと思う。

「今でこそ山の斜面はオリーブ農家の畑だったり、果樹園になってるけど、大昔は森自体が自然の恵が一杯、食物が採れる豊かな場所だったからね。山の中に人々が住むのも当然っちゃ、当然だし。」

森の中を抜ける車道にひょっこり教会の標識。
「あっ! そうだ! ここの教会見せたいんだ!」とピサーノ氏が路肩に車を停めるも、標識はあれど、教会どころか建物らしいものも無い、オリーブの木が連なる斜面にまるでけもの道みたいな(車は通れん)道をずんずんと下っていく。

オリーブ畑の間の細道は、普段もあまり人が通らない感じで、雑草が茂ってるし枯れ葉が一杯で滑る。
おいおい、勘弁してくれー。いきなりトレッキングなんかできない、おしゃれないでたちをしていたので、全くもって彼の意図がわからなかった。

「きっと、気にいるよ」とは言うけど、すってん転んでパンストが破れなければね。なんて思いながらこわごわと細道を降ってゆくと突然中世の集落跡みたいな建物にたどり着いた。
きっと何百年もそのまま取り残された建物だろう。誰も手入れをしていない、野生化しちゃってる柿の木がたわわに実をつけている。
建物脇の細道をさらに進むとちょっと町、いや、集落かな? 数件のお家が見えてきた。
各家庭の家先には山の湧き水取りの小さな噴水があり、家の中から楽しそうな話し声が聞こえてくる。
こんな森の中に、今でも人が住んでいるんだ!
集落といっても、集うお家は10件も無い。そんな村の真ん中に歴史がありそうな教会が現れる。ちゃんと隣には司祭用のお家もついていると言うことは、ただの田舎教会ということでは無い。
でもイタリアの町に欠かせないバールも広場もない。教会に肩を寄せあうように家が数件あるだけ。



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なんども言っちゃうけど、本当に「こんな森の中に?」なんである。
はるか下界の喧騒も全く聞こえない。聞こえるのは山の湧き水を引いている水路の音のみ。村の風情があまりにも中世まんまで、道も道じゃなくて路と書いた方がぴったり。

ほんの数百メートル前までは茶色く焼かれた山だったのに、ぽっかりとオリーブ畑に埋もれたおとぎの村。
なんだか素敵な宝物を見つけちゃった❤️



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最後までおつきあいありがとうございます。Grazie per la visita!



by viabellaitalia | 2019-01-09 01:42 | Buon viaggio通り | Comments(0)