2018年 12月 17日
ボガードを決める
あまりにもフォトジェニックなボルサリーノハット。
その名もThe Bogart
ハンフリー ボガードに捧げられたスペシャルコレクションのお帽子です。
形は、まさにハンフリー ボガードが愛用した形のまま再現し、帽子の内側には彼の名言 「Do everything. One thing may turn out right」が刻印されています。
化粧ボックスも特別にあつらえられたもの。
店員さんが、さっとブラシをかけフェルトのキメを整え、化粧ボックスの帽子用のくぼみに、そうっと商品を置く。
蓋を閉め、編みひものリボンで封をする。
ボルサリーノハットのご注文を受け、商品をご用意する際、毎回、私もこんな素敵なメイドインイタリーの逸品を日本のお客様に紹介できたことを誇りに思う。
ボルサリーノの商品は、いつもそんな気持にさえしてくれる。
「ボルサリーノってさ、本当に、毎回、箱を開けるとあまりの美しさにハッとするよね。手にとって眺めるとき、うっとりしちゃうもんね。」
とは店長。
「一度として、これはな。。。。ちょっとね。。。。なんて失望する商品はないよね」
本当に。
今でこそ大量生産の商品が溢れ、破格なお値段でまがい品は見つかる。
ボルサリーノの創業当時、160年前は洋服やこういったアクセサリーは、一つ一つ職人の手により作られ、お客さまがお店で購入する際は店員さんたちが、こんな風に恭しく商品を箱にしまい、リボンをかけ。
お客さまも、おうちでゆっくり箱を開けるとき、きっと改めて自分のお買い物の商品を眺め、満足げに手にしたんだろうな。
買ったものを手に取り、試着し、満足感に浸る。
ものを購入するということは、なんとも素敵なゴージャスな時間を手に入れる、満足感を手に入れることだったんだろう。
今はマウスでワンクリック。ポチッとすればいいだけで便利だけど、このなんとも言えない至福の時間、儀式が味気ないことになってしまったのかもしれない。
ボルサリーノは、160年経った今でも、お店の中は当時の時間が流れている。
商品のお箱を開けるとき、まるで160年前の時代のように人の心をゆったりと至福な気持ちにさせてくれる魔法が詰め込まれているのかもしれない。
こんなにも素敵な商品、もっともっと日本のお客様に紹介していきたいなと思います。
by viabellaitalia
| 2018-12-17 21:02