会話の森の迷子

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さあ、いよいよ12月。
VIA BELLA ITALIAスタッフ一同
クリスマスまで頑張るぞー!



イタリア語は主語をはっきり言わない。
主語を省略し、動詞が人称によって変わるので、動詞から主語を察するんである。

日本にも以心伝心とか、察するとかいう言葉はあるが、言語自体が動詞を聞いて、主語を察せよ!って、外人には辛いお話である。

まだ書いたものなら、なんとかなる。でも会話となるとまさに連想ゲームである。
さらにイタリア人との会話は、まず人の話を聞かないし、それぞれが勝手に自分の話をするので、私はよく会話の森で迷子になる。

「今日はやることが一杯で、大変なんだよ!」

私の仕事は日本のお客様がメインなので、寝ているうちにオンラインから注文が入っている。
サクサクと仕事を進めるためにも、モチベーションをあげるためにも、朝、出勤前に注文状況の報告や軽いブリーフィングを店長と電話ですることが多い。

「2時には子供を検査に連れていかないといけないんだ。」と店長。
午前中働ける時間がいかに短いかを説明したいらしい。

「〇〇して、この注文を卸に入れて。。。。で2時に保健所での検査があるから、1時半には会計をすませて。。。。」

公立の医療機関を使う場合、イタリアはお会計は先である。
ちゃんと払いましたよ!という領収書を持って、診察や検査に並ぶんである。

「なんで、先に銀行に行ってお金を引き下ろして。。。。お昼も先に食べとかないといけないし。ついでに今日は車の修理工場にも寄ろうと思って」

あら、そりゃあ、本当に午前中みっちりだね。車の修理ってどっちの車を持って行くの?

現在、社用車と私用車の2台とも、ほぼお陀仏なんである。
もうすぐクリスマス里帰り時期、長距離運転必須なので、やっと重い腰を起こしたらしい。

「うん。まずは社用車。なにせさー産婦人科だからさ!」

へ?

「まずは見積もりしないとね! あー今日は大変だ」

ここまで店長の会話についていけたのに、いきなり道を見失う。

産婦人科??? と聞いてみる。

「そうだよ! 産婦人科だからさ! もう大変だよ。」

ちょっと待て、産婦人科って?????

「しかもさ、予約取らないといけないし。いっつも一杯で全然仕事してくれないし。」


果たして、ここで、皆さんは理解できただろうか?
私と同じく、会話の森で迷子になってませんか?

なんとか道しるべを探そうと、改めて「産婦人科?」と聞いてみる。

一体、この産婦人科はどこから出てきたのか?
主語はなんだったのか??????

前の会話を思い出してみよう。

今日は子供の検査が保健所であると言っていたが、彼のお子ちゃまは、まだ4歳で産婦人科の検査なわけがない。

車の修理工場から、いきなり産婦人科と出たので、まさか・・・・車体工場に働くおっちゃんが実は、産婦人科? ありえん・・・・・・。

そう言えば、先週、奥様がマンモ検査するとか話してた。
奥様が産婦人科に行くのか?
でも、今日は、子供の検査って言ってなかったっけ??????

「ねえ、誰が産婦人科を受けるの? 産婦人科はどっから出て来たの? 今日は保健所に行くんだよね? お子ちゃまの検査なんだよね?」

「たああああああああ、ミカはこういう言い回しわからんちんだな! もう18年もイタリアにいるのに。」と言われても、全然わかんないよ。

「だーかーらー! 車体工場が!(主語)まるで産婦人科みたいに、結構な金額がかかる上に、わざわざ前もって予約を取らなきゃいけないって言ってるんだよ!」

確かにね。。。。。産婦人科こそ、公立医療機関を使っちゃうとマンモグラフィー検査が来年予約なんかになっちゃうから、予約は前倒しでしないと、いつまでたっても順番がこない。
大抵待てずにさっさと私立、プライベートクリニックに行くんですが、プライベートの場合はお会計が、公立とは違い、日本のように後払いです。
で、これが請求金額が、うおっ!となる金額がくるんで、前もってお見積もりというか、だいたいかかる費用を聞いておくんです。

あー、もー!!!!! 主語言ってくれよ!
18年イタリアに居たって、車体工場が産婦人科のようだなんて、誰がわかるか!

こんな毎日で、おでこに迷子札をつけておきたくなります。







最後までおつきあいありがとうございます。Grazie per la visita!



by viabellaitalia | 2018-12-01 04:01 | イタリア広場 | Comments(0)