2018年 09月 03日
ドロミテで一番高い山 マルモラーダ
ドロミテ初日のチベッタ岳登山で、(幸いにも)ジモティー・ピサーノ氏が足を負傷したので、次の日からトレッキング不可となり、
「今日はフニヴィア(ケーブルカー)で登っていけるところに行こう!」やれやれ。
まずは、ドロミテ連峰で一番高い山、マルモラーダに行こう!いや、連れていかれました。
ここのケーブルカーが祝50周年だそうで。
山、いや、これまた岩壁絶壁のてっぺんにちょこんと見えるケーブルカーの到着駅を見上げるのも、結構怖いぞ。
だって、断崖岩壁の上に本当、ただ、ちょこんと人工物が見えるだけで、その高さがすでに「どんだけ高いの!」とビビらせます。
「ここのケーブルカーは、頂上まで、2回乗り換えなんだよ。いま見えるのは1回目の乗り換え駅ね。」って、下からはその向こうにある2つのケーブルかー到着駅が見えません。
それにしても、こんな断崖絶壁の山肌に、よくもこんなケーブルカーの駅を作ったものだ。
支柱や建設資材をどうやって運んだんだろう?
昨日、登らなかったけど、チベッタ岳の頂上付近の岩壁と同じようなものだもの。身軽じゃないと登っていけないし、建設資材ってめっちゃ重いし。
トラックや、クレーン車とか登っていける道もなければ、勾配じゃない。馬だって無理だろう。
「ここね、50周年だろ? 僕が生まれた頃ね、父やおじさんたちがこれらのステーション駅の建設工事に携わったんだよ。」
「父さんは、ここの始発駅、おじさんは上の駅の工事に携わったんだよ」
えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!
彼のお父さんを、ここで思い浮かべる。サルデーニア出身の人が、こーんな雪深い北イタリアの奥に来ていたというのも、驚くけど、小柄な彼が、この岩壁を機材抱えてえっちらおっちら登るイメージは、想像できない。
トスカーナに帰宅してから、「マルモラーダのケーブルカーに乗って来たよ!」とお父さんに報告したら、まるで少年のようなキラキラといたずらっ子のような目をして、「そうかー! 私はね、下の始発駅担当だったけど、たまに上に登るのに、作業員用のね、簡易スキーリフト見たいのがあったんで、それで登るのが楽しかったなー」
すっごい高度をビューンと登っていくケーブルカーも中継地点の駅に近づくと一度、スピードダウンするんですが、このときね、かなりケーブルカー揺れます。結構、怖いくらい揺れるのに、スキーリフトじゃ、怖さ倍増だろうよ・・・・・・
近くにいた、この山リピーターのイタリア人が彼の友人たちに、ちゃんとつかまってないと、揺れるよ!なんて言っていたのを小耳にしていたので、つり革に捕まらなきゃと思っていたんですが、あたし、小さすぎて届きません。
確かに、この辺り長らくオーストリア領だったので、この辺りの人は南イタリア人と比べるとかなり身長は高い。
南イタリア基準でちょうどいい、日本人のあたくしはドロミテ基準のつり革は無理でございます故、窓に這わせてあった背もたれにしがみついておりました。
今日は、ケーブルカーで行けるところ。なんて聞いていたので、前日の登山よりは軽装で登りましたが、前日の標高2700メートルを大幅に抜き、いきなり3200メートルって、マジ、寒かったよ。汗
ケーブルカーの切符売り場で皆さん、リュックからダウンジャケット取り出して着込んでおりました。(行ったのは8月真ん中だから)