2018年 07月 24日
お客様は神さまなんかじゃない。イタリア

ど根性イタリア日記のブログ内容とは、まったく関係がございません。
私のお客様は日本の方である。
お客様は神様であるという日本で生まれ育った私は、常にサービスとはなにか?を考えつつ、動くよう心がけている。
が・・・・・・・。
ここはイタリア。
私の仕事はここイタリアで日本のお客様のご希望の商品を買付し、日本のお客様へお届けする。
すっぽりイタリアと日本の狭間にいる訳で。
イタリアで商品を買うとき、私は「お客様」である。
であるはずが、イタリアではお客様は神様ではなく、「売ってあげるわよ!」というスタンスである。
「神様」と「売ってあげるわよ!、ははーありがたやー!!」とのギャップは激しい。
オンラインショップでのお買い物だって、なかなか送ってこないなー。まだかな????
と神様であるお客様の私が、「注文したものがまだ来ないんですけど?」と問い合わせをしないといけないなんてこともしょっちゅう。
これまたカスタマーセンターの電話がつながらないとか、メールでお問い合わせした返事が来ないというのも日常茶飯事。
どうしたものか? と思い悩む頃に突如、「お客様のご注文はキャンセルいたしました。」とかなり勝手なお返事が来る。
言い訳理由はいろいろバリエーションがある。
「検品に通らなかった。」とか
「在庫がない」とか (オーダー時には在庫あっただろ!)
最近の一番ヒットは
「お客様のオーダー内容は個人使用目的とは判断しかねます。」
って、なに? 好きなものを好きなように買って、なぜ、それが個人使用目的とは判断しかねますなわけ? お客様の勝手でございましょう?
と、朝からそんなメールにブチ切れ、ざけんなよ!のメールを書いていると、同僚が後ろから「時間の無駄だよ。売りたくないって言うんだから、仕方がないじゃん。カードからは引き落とさないって言ってるだけありがたいって。俺の名前で買おうか?」
確かに、クレームのメールを入れたって、キャンセルされたオーダーが復活することなんかありえない。
返事だって来ないだろう。
確かに、外人の私が一生懸命筆をしたためる時間分、無駄である。
ここはお客様は神であるあたくし、こういった輩をスルーするという神対応を余儀なくされる訳で。
「申し訳ないけど、あなたの名前でオーダーしてくれる? 支払いは振り込むから。」
「あれ?・・・・・・・・これ在庫ないけど。。。。。」
ぬあにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!
オーダーした日がね、ちょうどセール開始の頃にブチ当たったのもある。
どうやら先方のシステムエラーで私のオーダーは、見た目ちゃんとオーダーされていたのに、お店内部のシステムであがらなかったと見る。
私にはオーダー直後にご注文のコンファームメールが届き、ずっと注文ステイタスは「発送準備中」だったんですが、これがちゃんと倉庫にあがらなかったんだろうな・・・・・。
私が問い合わせをして、初めてお店側で「え? そんなオーダー入ってたっけ?」と慌てたときには、完売。
用意するにも用意できないのと、検品にひっかかりましたと言い訳するには日にちが経ちすぎていて、仕方がないのでキャンセル理由をこじつけ。
お金はもうちゃーんと決済されてたから、今更決済理由も使えなかっただろうし。
ぐああああああああ!!!!と握りこぶしを握る私に神対応は無理である。
こいつらに、日本では「仏の顔も3度まで」ってこと、教えなーあかんって!