イタリアは天才率が高いかも 

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先日、友人のミケーレの久々のコンサートがあると声がかかり、ローマ郊外の小さなレストランまで、行ってきました。


ローマの大パノラマを望む小高い山の中腹にある街、モンテ コンパトリのしかも、町外れの隠れ家みたいな場所が、ミケーレのコンサート会場。


彼はプロのジャズピアニストではなく、本業はエンジニアさん。

年に数回ほど、同じくジャズが大好きな友人たちと組んだグループで、身内や友人たちに声をかけ、小さなコンサートをする。


グループのメンバーもそれぞれ本業は、まったく音楽関係からかけ離れたエンジニアや、大学の講師とか妙に固い職業の人たちだが、これがね、演奏すると下手なプロより全然すごい!


ミケーレたちのお得意はパットメセニーやハービーハンコック。

下手な人が弾いたら、めっちゃ退屈な事になりかねないのに、これがね、もう毎回鳥肌もの。



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観客は友達と身内とあり、みんな服装がちょうラフ。
アンプも友達が貸してくれたという、超手作りコンサート



パットメセニーが好きというピサーノ氏にずっとミケーレの演奏を聞かせたくって、コンサートがあるからとわざわざピサから呼んじゃった。

学生時代、ラジオ局で働いたこともあり、実は音楽やコンサートの音響など、妙に細かいところまで目が行ってしまうピサーノ氏。

いつもはなかなか厳しい批評をする彼が、もう大感動。


「いやー、ほんとにブラーボだね! しかもみんな、これが趣味でやってるって、驚きだよ!」


でしょ?




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その日の朝に駆け込み予約をしたテーブル。

ミカ用とがっつり書いた札が置いてあった。 汗






しかも、ミケーレは7、8年ほど前だろうか?

友人のおうちに遊びにきていたときに、近所の放し飼いの犬が彼らがくつろいでいた庭に入り込み、襲いかかり、ミッケーレは大切な指を噛み切られるという事故にあった。

ミケーレの彼女さんが、幸いにもローマでも屈指の名外科医を知っていたので、すぐ電話をいれ、噛み切られたミケーレの指を彼女さんが拾い集め、緊急手術へ走ったと聞いている。


その後、きっと長いリハビリとそして練習に練習も重ねたんだろうな。

数年前に会ったとき、また弾き始めたんだとは聞いていた。「ちょっとときどきね、指がまだもたつくんだ。」と言っていた彼の言葉を覚えている。


作年、友人のお誕生日で、久々にミケーレに会った。

お誕生会の会場となったお店にあったピアノで即興でいろいろ弾き始めたのを聞いたときは、そんな事故に見舞われたなんていうのが、まったく感じられない見事な演奏を披露してくれた。


もう一度言いますが、彼の本業はエンジニアです。笑 が、本当にピアノが好きなんだろうな。

目の前にピアノがあると、もう彼らのおもちゃである。一人が弾き始めると、次々と「連弾しようぜ!」と鍵盤の上に手が集まっちゃう。

で、いきなりミニコンサートが始まっちゃう。

ピアノに男性たちが群がって、きゃーきゃーと鍵盤を叩くのって・・・・・・絵的には変ですけどね。

「男の人って、いくつになってもおもちゃが必要」とはイタリア人女性の友人の名言であるけど、ピアノまで彼らのおもちゃになるんです。


イタリア人のこういう才能って、ほんとうにすごいと思う。

日本では「一芸に秀でる」というけど、秀でる域がハンパない上に、一芸どころか、二芸、三芸が出来る人たちがざらにいる。


手を使う事が好きで、自分の好きなことにとことん情熱を傾けることができる、集中力のなさる技なのか?


彼らの見てると、つくづくイタリアの数千年の歴史の中から数々の天才を生み出した国だったわ・・・と思うのである。








最後までおつきあいありがとうございます。Grazie per la visita!



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by viabellaitalia | 2018-06-27 00:04 | イタリア広場 | Comments(0)