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ローマのおすすめカフェ カフェ グレコ

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Via delle Carrozze通り側のカフェ グレコ。
しっとりと静かでここの佇まいが好きです。




先日、とあるFBのページでローマへ旅行に行くので、おすすめのバールありますか? という質問が出されていた。


おすすめというとパンテオンの裏にあるカフェバール サン エウスタキオ。トレードカラーの黄色が、そうそう、ここ!って場所がわかりやすい。

ローマの友人に「ミカも、もうロマーナなんだから! サン エウスタキオのコーヒー知らないのはだめでしょ!」と連れて行かれたのが最初。甘党の私にはコーヒーはここがなんていったってダントツ1位。


オーダーをしてカウンターに立つも、ここのクリーミーなコーヒーをいれてくれるバールマンたちの手元が隠されている。

製法は門外不出である 笑


ただね、ちょっと残念なのは高い。

普通のバールでコーヒー1杯はだいたい80セントか90セント。

ローマの中心地区では場所代というか、確かに例えば、スペイン広場界隈のバールなどはコーヒー1杯もちょっとお高めではるが、エスタキオは立地を考えてもダントツ高い。去年、朝ご飯をしようかとふらっと入って、立ち飲みで2ユーロ90セント。

朝ご飯の菓子パンもつけたら、ジェラート食べれますなお値段と思うとあまりの高さにやめて帰って来た。最近エウスタキオのコーヒーがまた値上がりしたというのを聞いたけど、ということはコーヒー1杯で3ユーロを超えているということだ。

これは高いよ。


サン エウスタキオファンだけど、ちょっとこの状況は残念である。


そんな反面、私の中でスペイン広場のしかもコンドッティ通りに鎮座するカフェ グレコの株がぐんぐん上がっている。


イタリア人たちは、こういった有名店、老舗、アンティカ かフェバールをあまり利用しない。

理由はシンプルである。「高い」からである。


イタリア人たちにとってはコーヒーは日常の中のオアシスであるが、でも一日に何杯も飲むものに、高いお金は払いたくない、というところだろう。

ローマに住んでいた頃も、一度もイタリア人の友人たちとスペイン広場界隈なんかではコーヒーを飲んだ事がない。

みんな、鼻っから、「きっと場所代も入ってて高いはず!」というイメージがあって、バールに入ることもしない。


一度、まさにコンドッティ通りをミラノから来たイタリア人の友人たちと歩いていたときに、一人が「ちょっと喉かわいた。なにか飲まない?」と言うので、ちょうどカフェ グレコ前だったのもあり、私としては「せっかくローマに来たんだもの、有名なカフェで!」というおもてなしの気持ちも込めてカフェ グレコに入ろうと提案したけど、みなさん「ええええええ、ミカ! たかがコーヒーにこんな高いところだめだよ!」のところで却下となった。

ちなみにこの時のメンバーは、弁護士さんとイタリアの最高裁判官顧問さんで、お金に困っている人たちではない。


なんとなく、この時に私の中でも敷居が高いイメージがついちゃって、すっかり足が遠のいてしまった。

去年、お買い物代行でカフェ グレコのオリジナルカップ&ソーサーのリクエストがあり、初めて中に足を踏み入れた。

商品を梱包してもらう間に店員さんたちとちょっと話をしている間にも、どんどんお客様が入って来る。

しかも観光客だけではなく、近所で働く、あるいは住んでいるイタリア人たちが仲間や友達たちと1杯のコーヒーを飲みに入って来る、イタリアのどこにでもある普通のバールと同じ情景が展開されているんである。

中のサロンで座って、ゆっくりカフェ グレコの雰因気を楽しむお客様ありの、店内に入ってすぐの老舗ながらの磨かれた歴史がありそうなカンターで1杯を飲むお客様もいっぱい。

しかも、立ち飲みのお値段が、普通のバールお値段!!!!!!! 


こ、これは老舗ながらの太っ腹なお値段である。

立ち飲みでもオリジナルのデミタスカップで出されるコーヒー。

しかもお菓子の種類も充実。


たかが1杯のコーヒー。されど1杯のコーヒー。

カフェ グレコの歴史さるサロンに座って、ゆっくりとなるとお席代はつきますが、でもね、これはサン エウスタキオでは味わえない時間を演出してくれる。


メインドアのコンドッティ通りから入るのもよし、裏側のデッラ カッロッツェ通りからも雰因気が違って楽しい。


住んでいる私の「美味しいローマのカフェバール」を見る視点と日本から観光で来られる方たちとの視点は違うかもしれない。

カフェ グレコはでも、日本からいらっしゃる方には絶対、行って置いて欲しいカフェだ。








最後までおつきあいありがとうございます。Grazie per la visita!




ほっとフォトコンテスト





by viabellaitalia | 2018-02-13 20:46 | Buon viaggio通り