2017年 12月 16日
憧れのボルサリーノ de ショッピング
先日、憧れのボルサリーノのお店へ行ってきました。
ローマの中心地区の某有名広場の一画にあるボルサリーノ。
イタリア人にとっても憧れの老舗ブランドで、佇まいが他の新進ブランドのようにギラギラしていなく、“どっしりとそこにある。”
入り口も小さく、ウィンドーは数々のボルサリーノのアイコニックな帽子で飾られているけど、見た目はごくごく普通の帽子店。
1歩お店の中に入ると、本物が持つ存在感なのか、お店に並ぶ帽子たちが反対に客である、私を品定めをしているかのような雰因気を感じる。
店員さんたちは、イタリアの昔ながらの店員さん。
商品を売るプロである。
最近、あまりこういう店員さんたちを見かけなくなったが、イタリアでのショッピングは、実はこの店員さんと一緒に、探しているものを見つける。
この作業が面白く、まさにショッピングの醍醐味なんである。
手袋のお店の店員さんなどは、手を見ただけでサイズがわかり、そこにどういったものを探しているかを伝えると的確な商品を店の奥から出してくれるのだが、ボルサリーノもこの感覚。
もう1件のお店は「コンピューターで在庫管理はね。。。。ここは昔ながらなんです。お客様に来ていただいて、手にとっていただいて、お試しいただいて納得していただく。」と、日本のお客様のための買付なので、正直なところ電話での在庫確認ができないのは、痛いところだけど、今の時代に言いきるのも潔い。
あっと! 某有名広場にある1号店は、しっかりコンピューターで在庫管理はしてますが、細かな対応がね、さすがの老舗です。
イタリアの高級一流ブランドはほとんどが老舗ブランドであり、今の時代のティストもしっかり取り入れ、広告、マーケティングにも力を入れ、お店の構えが「いらっしゃいませー!!!」なギラギラとしているところが多いだけに、ボルサリーノのこの凛とした佇まいがなんとも好ましい。
買付の途中で、若い女性が入ってきて、誰かへのプレゼントにハンチングを探しているのだけど、サイズがはっきりしなくってと店員さんと話をしていた。
多分、恋人へのクリスマスプレゼントじゃないだろうか?
おうちに帰ってからピサーノくんに、ボルサリーノのことを話すとショッピング嫌いな彼が珍しく話に乗ってきて、価格帯まで知りたがったのには、ちょっとびっくりした。
「そりゃあ、ボルサリーノだもの。イタリアの男ならみんな、一度は憧れるよ。」
店長も、毎回、日本へ送る前の検品作業の横で、ボルサリーノの帽子をうっとりと見惚れては「Spettacolare…… 素晴らしい。。。。」と息を飲む。
「ああああああぁああああぁ! サイズ58は俺のサイズだ! グッスン!」
当社からボルサリーノをお買い上げいただいた日本のお客様。
お客様のご注文されたお帽子は、こんなにもイタリア男たちの♥を切なくさせて、お手元に旅立ったものです。どうか長くご愛用くださいませ。