2017年 02月 15日
お料理の決め手たち
お肉は基本的には好きでした。そう過去形です。
ローマ郊外はやっぱりお魚を食べる機会が少ないし、お魚が高いので日々の食材はお肉に頼ることが多い。
でもイタリアの家庭料理のセコンド、第2のお皿のお肉料理って、あまり作り込まないというか、焼いて塩こしょうとかオリーブオイルやバルサミコ酢をかけて、割とシンプル。ちょと手が込んで、せいぜいローストビーフとかトマトソース煮込み。
充分美味しいんですけど、これが頻繁だと飽きます。
イタリアのお肉って噛みごたえがあるので、口の中でとろけるという食感ではない。
噛むのに疲れると言うのもあるかも。
ぱさぱさしているのより、しっとりとした食感がいいなーと思うと、自然お肉から遠ざかっちゃう。
我がグラン料理人・ジジくん、セコンド用に用意してくれてたお肉を眺めて、素早くお父さんに指示。
「畑で香草を採って来てくれる?」
お父さんが自慢の家庭菜園から摘んできてくれた香草たちがすでに目に鮮やかだ。
ローズマリー、サルビア、ローリエにブルーベリーに似てるけど、ちょっと違うビルベリー。
どんなソースを作るんだろう?と思ってみていたら、オリーブオイルを引いたお皿に香草とお肉を入れて揉み込んで香り付け。
「プリモを食べている間にちょっと休ませて味をなじませよう。」
たったこの一手間の下ごしらえなのに、お肉が断然美味しくなるのにはびっくり。
オイルが練り込まれるせいなのか、お肉の食感も柔らかい。
先日のラグーを作るときも、彼の小さなお庭にあるローリエとローズマリーを調達していたっけ。
採りたての香草たちの力強い香りは、これまた良い仕事をしてくれて美味しい料理の出来上がりに一役買ってくれる。
今年の春は私もベランダで月桂樹とローズマリーを育てようかな・・・・・。