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2003 VS 2016

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ブログをお休みしている間に3年ぶりのバカンスに行ってきました。

ピサを拠点にトスカーナの休日。

左は2003年に撮影したピサの斜塔。今見るとかなり煤けてます。今回はきれいに洗われていて、斜塔にこんなすてきな模様があったことを発見。


13年前に仕事でピサには一度行ったことがありますが、記憶はほとんど悪夢。

本当は大好きだった人と行きたかった町なのに、仕事でひとりぼっちだった上に、出張に行く前に顎のぎっくり腰ならぬ、ぎっくり顎をやっちゃって口が開けられないので、食べれるご飯を探すのも大変だった上に、この出張から帰った途端に、当時労働ビザを取ろうと言ってくれていた勤め先から、いきなりの解雇。

このために急遽日本へ帰国になった上に、これがきっかけとなり、人生の歯車が思いもしない方向に動き出してしまった。


そんな話をしたら、「じゃあ、君のピサのイメージを新しくしようよ!」と誘っていただき、まったくもって棚からぼた餅なバカンス。


当時の出張で回ったシエナにも足を延ばし、2003年の悪夢はきれいさっぱりと楽しい思いで塗り変えられ始めたバカンス3日目の夜、宿泊先のおうちに帰ってきたら、なんだか変。

急におトイレから出て来られなくなった。


あれ? これって膀胱炎?な症状。でも、すごいいきなり。

まあ、いつもなら数時間後には少し治まって、ちょびっと寝れるから、朝起きたら薬局で抗生物質を買おう。

なんて思っていたのに、全然傷みが治まらず、挙げ句に血尿どころか、これって出血でしょー!!!!!!!なことになりもう大パニック。

脇腹も痛く、腎盂炎だったらどうしよー!!!!!


夜中の3時過ぎに友達を叩き起こして救急病院に連れていってもらうことに。


病院滞在8時間の末の診断は、腎臓結石(どえええええええええええええ!!!!)


幸いにもどうやら石はその後のエコグラフ検査前に出ちゃったらしく、どうやっても見つからないけど、石が通った経路がめっちゃ痛っっっっっっっ!!!!なことになってたらしい。

こりゃあ出血もします(ドクター曰く)


今回約1週間かけてトスカーナをいろいろ見るバカンスだったんですが、思いがけずピサの救急病院まで見学する羽目になっちゃいました。


それにしても、同じイタリアなのに、州が変わるとなんでこんなに違うの?というくらいピサの救急がすごかった。

きれいな上に看護婦さんやお医者様たちの対応が素早い。

受付から支払いまで、機械で繋げられている部分がちゃんと機能しているんですうううううう!

ってこんなことで驚くのが、すでにローマがあるラツィオ州がどんだけひどいかが想像できると思います。


救急で血を流していても、普通の待ち合い室で数時間、放って置かれることが普通なローマから行った私、今回は命に関わる危険度は緑信号だったけど、診察病棟に入るとすぐ個別の救急治療室のベットに寝かされ、すぐ鎮痛剤の点滴が始まるし。

もう本当に別世界。

ローマでありがちな意味ないフレンドリーな会話をだらだら続けて、早く治療してぐでええええええええ!なこともない。

救急に駆け込んで唸っているところで、「へー、日本人なんだ! 寿司美味しいよね」とかローマの日本食レストランでどこが美味しいかを聞かれるのって、本当に苦痛なんだから(汗


それにしてもたった1週間の「トスカーナ、リベンジバカンス」の間に、なんで腎臓結石なの?とその日は自分の不運さを呪ったけど、終わりよければ全て良し!って言い切れるくらい楽しい1週間になりました。


帰りに名残惜しそうに「トスカーナ良いところでしょ? もう将来ピサに事務所開いちゃうとか!」と冗談っぽく話した友達ですが、ローマみたいに道路に穴ないし、高速の入り口が壊れて機能してないということもないし、トスカーナ人、ローマ人みたいなむちゃな運転しないし、病院もちゃんとしてるし。生活インフラがちゃんと機能しているのは嬉しい。

しかも海近いし(爆 これはちょっと真剣に考えちゃうよー。






by viabellaitalia | 2016-08-23 20:46 | Buon viaggio通り