2016年 08月 11日
田舎町の夏 満喫中
8月も2週目に突入したら、いよいよもって町の中がゴーストタウン化してきました。
今年は8日から夏休みに入った人が多いようです。お店もバールもみーんな「Chiuso per ferie 休業」張り紙がきっちり閉まったシャッターにちょこんと貼られている。
気がつけば、事務所もそしておうちも、同じアパートの住人さんたちが居なくなっている・・・・・。
時々入る共同スペースの清掃の際の玄関マットがくるっとたたんだまんまで住人が帰ってきた様子がない。
なんか取り残され感半端ないです。
それでも、不況の中、実はバカンスに行かずに町に残っている人たちも結構多い。
毎年恒例のオープンシネマの今年のプログラムがあまりにもひどく、めり込んじゃいましたが、夏は田舎町、結構いろいろイベントがあり、町居残り組を楽しませてくれます。
先日は町の市場を使ったクッキングショーなんかに行ってみました。
隣接の広場と合わせてイタリアの各地の名産品市が立ち、今回目新しい企画としてスローフード協会協賛のクッキングショー。
田舎だけに・・・・・どんなことになるの?と思いつつもスローフードが噛んでいるのなら、めっちゃしょぼいこともないだろうと(笑
地元の美味しいと評判のレストランのシェフたち、なぜかローマ片田舎なのに、ピエモンテのお料理バーニャカウダでなにかのコンテストでチャンピオンになったらしく、作ったそばから試食が出来たんですが、本当に美味しかったです。
私が住む鉄の丘は戦前、軍需産業の工場が並び立ち、イタリア中から仕事を求めて移住して来た人たちでできた町で、こういう移民っていつもはだいたい南イタリアなんですが、ここ鉄の丘はピエモンテやトスカーナからも入植した家族が多いらしく、各家庭でお婆ちゃんたちからピエモンテやトスカーナ料理のレシピが受け継がれているところもあるそうです。
シェフさんたちの秘密のテクを、試食を逃さないために最前列でかぶりつきで見たので、今度おうちでも挑戦してみようと思います。
試食の際、むらがるイタリア人の中でどうしよーと思っていたら、意外にも「せっかくだから、まず外国人に食べさせてあげないさいよ!」の声が上がり、「ローマに観光に来たの?」なんて聞く鉄の丘町民に、実は鉄の丘在8年って言うのが申し訳なかったです。
この他にもワインの試飲会、トリフェペーストを塗ったパンの試食とかもあり、この日の夕食に充分でした。