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犬のカルロでさえ、自分のものに手をだされたら嫌ですと意思表示するし、

彼は私のものを勝手には触らないし、かじらないんだけどな。




私のものは私のもの。他人のものも私のもの。


いや、違うっしょ? と思うのは私が日本人で、イタリア人とは違う常識を持っているからである。


常識は一般常識とも呼ばれるが、実は一般的なものではない。


イタリアに長く暮らしていると、いや、ここまで違う? これを文化の違いって言っちゃうの? これは「常識がない。」ってことじゃないの?と頭をがつんとやられることが多々ある。


「いや、文化の違い。」とひとくくりにされると、なんだか立ち位置、足元をすくわれた思いになる。


「ミカだって、こんなに長くイタリアに暮らしているんだから、学びなよ。ここはイタリアで、サムライしてたってダメだよ。」


なんて言われたら、ここで生きてゆく気持ちも萎える。

一体、私はどこに行き着いてしまったのだろう・・・・・・・・。


私は常識なしの人間にはなりたくない。なれないだけに常識がない人に自分の領域を荒らされるのには腹が立つ。


例えば、この「他人のものも自分のもの。」

間借りをしていた頃、家に帰ったら同居人が私のベットで、私が買ってまだ読んでいなかった雑誌を勝手に包装を外して読んでいた。この図はキレる。


自分の食材や洗剤を同居人が勝手に食べたり、使っちゃっていて、いざ調理をしようとしたらないとか、洗濯しようとしたら洗剤が空箱になっていたとか、怒る。


ローマで働いていたときだ。通勤途中で買った新聞を仕事中に広げて読むわけにもいかないのでと、自分の机の上に置いておいたら、昼休みから帰ってきたら、見当たらない。あれ?と思っていたところに同じく昼休みから帰ってきたイタリア人の同僚が私の新聞をぽんと私の机になにも言わずに置いてゆくのは、怒る。

読んでもいい?とか、借りてたとか一言言えんのか? 


さらにイタリア人のカップルの私のものは私のものだけど、あなたのものは私のもの。というのも嫌いである。

彼の家も、彼の車も彼の職場さえも自動的に自分のものと見なす、この感覚が私にはないし、できない。

でも、そんな距離感がイタリア人には冷たいとか、水臭いとかに映るらしい。

特に職場、仕事に関してはきっぱり私は公私を分けたいので、仕事中にたらたら電話してくるとかチャット送って来る男性もだめである。


でもだ。

ここはイタリアなので私の職場には、同僚たちの彼女や奥さんや子供がよくやって来る。実際肉体が来ないときは電話がかかってきて、その存在アピールしてくる。

別に、訪問してくることは問題ではないが、まるで自分の家の延長で使われるのは、ちょっとご遠慮いただきたいのだが、ここがイタリア人から言わせると「文化の違い」なんだそうだ。


家が暑過ぎてエアコンないからと事務所に通われるのは困る。

近所で工事してて、集中して勉強できないとか通われるのも困る。勉強したいのなら図書館通え!と言いたいが、いかんせん田舎町でそういった施設がない。

インターネットが不調なので、ちょっとネットにつながせてとかコピーさせてとか勘弁してくれ。


あーたーしーは! あんたにインターネット使わせる、エアコン当たらせるために、必死に働いているんじゃないの! ここはあんたの彼/だんなの職場であるが、あたしの職場でもあるのよ!と言いたいが、この違いをイタリア人に理解させるのは難しい。

事務所の経費捻出のために必死で働く私の努力は、こうやって同僚たちの身内に使われ、消費されていくんである。


勝手に事務所のコーヒを飲まれるのも嫌だし、飲んだ後のコップもキッチンに置いて行かれるのも嫌だ。君は一体、何様? 私は君の従業員ではないぞ。

それだったら、せめて事務所の掃除をしてくれ。せめて汚したコップは洗ってくれと思うが、そんなことさせたら「あたしもここで働いているのよ。」とますますつけあがるので、辞めた方がいいとみなさん、おっしゃるのでそれは避けたい。


「イタリアはこうなんだよ。これが親密さなんだよ。」と南イタリアよりは多少頭がある中央イタリアはトスカーナ人に吠えてみたが、こう言われちゃね、開いた口が塞がらない。

「なんか聞いてたらさ、ミカ、ヤキモチ焼いてない?」とかいうトスカーナ人の頭をかち割りたくなったので話を辞めた。



これって愛とか親密だとかじゃないよ! 侵略じゃん!と同僚にどれだけ、私が不快な思いをしているかを話してみた。

ここは彼女たちの家ではなく、私の職場である。ここのところわかってくれよ。



「う・・・・ん、 イタリア人は基本的にInvadente(押し付けがましい)だからね。」


いや、これって押し付けがましいの領域じゃなくって、常識がないだと思うんですけど。


で、ここでまた始まりに戻るのであった。脱力。









最後までおつきあいありがとうございます。Grazie per la visita!

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by viabellaitalia | 2017-05-19 19:38 | イタリア広場 | Comments(0)