2016年 12月 02日 ( 1 )

パネットーネに思うこと

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昨日、ご注文いただいているパネットーネがまた届きました。
今回、注文時にちょっとした連絡ミスがあり、営業マンさんが直にごめんなさいと事務所まで届けてくれた。

電話のやりとりでは、くのやろーと思う寸前だったんですが、実際顔を見てお話を聞く、とても良い機会になりました。

ひょんなことから毎年パネットーネをお願いすることになったアルベルテンゴさん。
どこもかしこも企業同士合弁になったり、買われたりと企業としてどんどん大きくして、大量にがーっと生産する季節もののイタリアのクリスマスケーキのパネットーネ、パンドーロ。
アルベルテンゴさんは、そんな時世の中、ひたすら家族経営。しかも一年に2回、復活祭のコロンバとクリスマスのパンドーロとパネットーネだけを生産するお菓子屋さんなんだそうです。

え????? 1年のうちの後はなにをしてるの?

生産ラインの機械の点検に材料の選別。

「クリスマス商品のために、彼らは8月の15日の祝日が終わったらすぐ工場を開けるんです。そこからまずお届けに時間がかかるオーストラリアからの注文分にかかり、その後はアメリカ、でそれが終わって10月にイタリア市場の分を作り始めるんです。」

そう言えば、オーストラリアもアメリカもイタリア系移民が多い国。移民だったイタリア人たちが今でも当地で故郷を思ってパネットーネやパンドーロを注文するんだそうで。

もともとはお客様から別のメーカーのパネットーネをご注文いただいていたのだけど、ある年に、今年からはもう小口は受け付けないと言われて、そんなときにグルメ達人のアントニオに推薦していただいたアルベルテンゴさん。
なんと営業マンさんのお父さんもこの別のメーカーさんの営業マンとしてずっと働いていたのだが、メーカーの経営方針の変更に伴い、いきなり、しかも、これからパネットーネ売りまくるぞーな9月の末にすべての営業マンが職を失った。このときにアルベルテンゴさんと出会い、親子2代ともアルベルテンゴさんの営業マンをしているのだと。

「今回は本当にすみませんでした。ただ、後でほんの数個の商品もお届けが凄く難しいんです。」

アルベルテンゴさんは、大部分が彼のような営業マンたちが先に注文を取った数を作るだけで、なにせ家族経営なのでこの時期、知り合いや親戚に手伝ってもらうだけの包装さえもひとつひとつ手作業で作られる商品の余りはほとんどない。
しかも、イタリア国内の配送を受ける業者がアルベルテンゴさんがこだわる配送環境を満たす会社がない、いやたったひとつしかないそうで、先日届けてくれた分もなんとピエモンテからトラックでずっとイタリアを縦断して届けてくれていたらしい 汗

「なので、今回の12個のために、またトラック1台をピエモンテから手配するのが大変だったんです。」

注文ミスしたのは君でしょう?とは思うも、こういう内情を聞いちゃうと納得できる。

ここのパネットーネが届くといつも香りが事務所中に充満する。

モスカートも小麦粉も、こねる水まですごいこだわりで選び抜いて頑に家族経営。レシピは門外不出、家族だけの秘密。

こんなに作り手の愛情も情熱も一杯な商品を日本のお客様に届けるお手伝いができるのって、とても嬉しい。
まだまだ微力だけど、もっともっとこの美味しいパネットーネを日本のお客様に届けたい。

そんな気持ちを新たにさせるパネットーネたち、来週早々日本へ向けて発送です。






最後までおつきあいありがとうございます。Grazie per la visita!

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by viabellaitalia | 2016-12-02 20:40 | 食いしん坊万歳通り | Comments(2)