2015年 12月 09日 ( 1 )

ウィリーが眠る葡萄畑。

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ウィリーが眠る葡萄畑。




って、葡萄の下じゃないよ。ヴェンデミアの時にトラクターなんかが通らない端っこにちょこんとお願いしました。


店長の愛犬、ウィリーは私の過去のブログでも何度か取り上げたことがあるVIA BELLA ITALIAのスタッフの日々の暮らしを彩る、食いしん坊でおとぼけキャラの1匹である。


土曜日のお昼にコーヒーを飲みに店長のおうちにお伺いしたときも、いつものように尻尾ふりふりで玄関口の前で私を待っていてくれたのに、その2時間もしない後に店長からウィリーが突然倒れたと電話が入り、大急ぎで獣医さんに連れていったけど、そのときにはもういつもの元気でおとぼけキャラに戻っていたので、ひとまずの血液検査で出た貧血の治療を他の検査結果を待って月曜日から始めるという話だったのに、月曜日の朝、旅立ってしまった。

お年寄りワンコだったので、もしガンなどの病気だったらどうしようと心配させる暇も与えず、まるで忙しい飼い主さんたちに迷惑をかけないように、週末を選び大急ぎで旅立ってしまったかのように。


日曜日の夜に具合を見に行ったとき、思いがけないほど弱っていたけど、私が来たことに気がついたら寝床から起き上がり、近づいて来たので「大丈夫だよ、ウィリー。明日、すぐ病院に行こうね。ちっくんて注射かお薬もらったら、きっと良くなるから、後もう少しの辛抱だよ。」と首のまわりを撫でたら嬉しそうに鼻を鳴らし、もっと撫でてと首をぐっとのばしてきたのに。


「火葬にしますか、それとも土葬にしますか?」と獣医さんが聞いてきたとき、ああ、そうか、ここはイタリアだっけと思った。

どうしよう、日本みたいにペット霊園なんてしゃれたものは近くにない。


「土葬にします。土地がある友人に聞いてみます。」と店長。私の方を振り返って「マリアエレナかルカに聞こうよ。きっとあそこならウィリーも気にいるはず。」


って、かなり突拍子もないお願いなのに、マリアエレナは反対に水臭い!と電話口で怒ったそうだ。


友人のルカもすぐ穴を掘るためのシャベルを持って駆けつけて来てくれた。


うちの会社のスタッフ一同、大好きなマリアエレナのワイン。

ナチュラルな強さと暖かさを併せ持ったワインは、生産者のマリアエレナそのものだ。

その葡萄畑はローマ郊外の丘陵地帯、パリアーノの町のはずれの小高い丘の斜面にある。

一日中、暖かい日差しが当たり、風が舞い小鳥の声しか聞こえない静かな場所だ。

今年のヴェンデミアが終わった葡萄畑を歩いてウィリーのための場所を探す。


葡萄棚のはしっこにバラが一株植えてある。

バラ好きの店長は、ここがいい! ここならバラも見えるだろうと畑のはしっこの1カ所を選んだ。


レッジョ ディ カラブリア生まれのカラブリアわんこなのに、なぜかここ鉄の丘が大好きだったウィリー。


私も店長もここではよそからやって来た人間なのに、ウィリーが一足先に地元わんこになってしまった。

ここならきっとウィリーも静かに休めるよね。



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by viabellaitalia | 2015-12-09 21:26 | イタリア広場 | Comments(2)