2017年 07月 28日
ちょい悪店長からのご提案
数年前に日本のテレビ番組に出演したとき、最初はせっかくですからイタリアの方もご一緒に出演くださいとお誘いいただいたので、店長、実はかなり楽しみにしていたんですが、残念ながら時間の都合で彼の出演なしになってしょぼーん。
日本で活躍するジローラモさんにちょっと対を張りたかったらしい。
確かに、正真正銘のちょい悪おやじ道まっしぐらだもんね。と言うと「シッケイ(失敬)な!」とは言いますが。
ジローラモさんと同じく、南イタリア出身の店長。
南イタリアの男性って北の人より、男の美学、ダンディズムにかなりのこだわりがあるように思います。
イタリアに来て、ちょっと驚いたのが紳士服や男性のアクセサリーや、シェービングなど、男性の日常のアクセサリーの需要も多ければ、市場でのポジションも高い。
流行を追わないだけに、質の良いものを身の回りに置く、身につける。というところにイタリア人男性はとても固執と言っていいほどの情熱をかける。
なにせ自分の人生の主人公を演じるイタリア人ですから、生まれもっての俳優さんたちですもの、自分を見せる演出も上手く、おしゃれです。
イタリア人男性がこだわるアクセサリーのひとつである腕時計はステイタスの演出アイテムでもあるので、選ぶときはかなり熱が入ります。
マセラティの時計は、腕時計が大好きな店長の❤も鷲掴みにしちゃったようで、彼もマセラティがこんな素敵な腕時計のコレクションを出しているのを知らなかったようです。
マセラティの車のように、研ぎ澄まされたデザインと設計の腕時計たち。
一人のイタリア人男性として、腕時計好きとして選んだ時計たちを日本のお客様からオーダーをいただくと、同じ男性として好みがシンクロしたのが、すごく嬉しいようです。
昔、店長が「紳士服の良いものを買いたいな・・・という時のショッピングは女とは行けない。もちろんいろいろアドバイスはくれるけど、それは女性の目で見て、素敵かどうかで、男性同士の視点とちょっと違うんだよな。こういうときは、おしゃれな男性と行かないと今イチなんだよ。」と言っていたことを思い出しました。
店長がセレクトした腕時計は、兄弟やお父さんに贈りたい、きっとこれだったら喜んでくれるはずという「男の視点」で選んだものです。きっと日本のお客様の♥も虜にしちゃうと思います。
ちなみに店長の家系は500年以上続いたシチリアの貴族だったおうちで、戦後イタリアでも華族制度はなくなりましたので、今でこそ普通の人たちですが、やはり身の回りのものへの審美眼はお貴族様のままです。
(ここも日本から来てびっくりしたことのひとつ)
そんな彼らが、これは良い!と選ぶイタリアンスタイル、どんどんご紹介していきますね。