2017年 05月 24日
黒猫が欲しかったのに
昨日は、イタリアの保育園の御遊戯会? 発表会に珍入したZia Giapponese(日本人のおばちゃん)です。
店長のおちびちゃんが鉄の丘の保育園に入園したときですが、Zia Giapponeseは、両親がお迎えに来れなかった場合、緊急連絡先、あるいは緊急お子様預かり先として登録されました。笑
イタリアの学校は、多分子供の安全という観点からだと思いますが、両親、あるいは両親から学校側にちゃんと届け出が出されている人が子供たちの送り迎えをします。これは保育、幼稚園から中学校まで続きます。
今でこそ、かなり少なくなりましたが、昔は誘拐も多かったので子供だけの一人歩き、一人で登下校はまずないです。中学生くらいの子供が保護者なしで町中を歩いているのはジプシーの子供たちで、イタリア人の子供ではまずあり得ません。
話はちょっと外れますが、子供のときに誘拐されたという経験があるイタリア人も結構います。
送り迎え要員は大抵は両親、または祖父母というところですが、店長のおうちは二人とも、どちらの祖父母も700km彼方にお住まい。同じ町には親戚もいない。
で、ここで普通ならベビシッターさんか家政婦さんが登録されますが、店長のところは奥様専業主婦ですから、ベビーシッターも家政婦を雇う必要なし。ということでいざというときは、遠くの親戚より近くの他人、挙げ句に外国人(笑 の私が抜擢されまして。
「ということで、緊急時はこちらへ」と私の身分証明書、緊急連絡先などを提出いたしましたが、保育園の先生たち、私の名前、さらにイタリア語にはないHで始まる苗字が、「すみません・・・・あの・・・・架空人物(アニメのキャラクター)とかじゃないですよね?」って、おいおい。
なので、あたくし、存在しておりますということを見せに行く目的もありまして。
初めて見たイタリアの御遊戯会、噂には聞いていましたが、ゆるい。爆
舞台の上で子供それぞれ好き勝手な方向向いちゃって、誰も歌わないし、御遊戯もしない。笑
なにもしない棒立ちの子供たちの観客たち(保護者)は手拍子に拍手喝采。ブラボー!!!の声もかかって、申し訳ないけど、そっちの方が笑える。
日本にいる3人の甥っ子、姪っ子たちは3人とも3年保育だったので、同じく3歳になったばっかりに御遊戯会がありましたが、改めて日本ってすごいわと思いました。
棒立ちの子供たちの真ん中で一生懸命場を盛り上げる歌手さんの歌に聞き覚えが。
違うよ、そこは音が上がるの! なんで下がるかな! 声が出ないのかな?と突っ込みそうになりまして。
なんで私、一緒にメロディーを歌えるのかしら?と思いきや、超懐かし昭和懐メロの黒猫のタンゴじゃございませんか!!!!
黒猫のタンゴって実はイタリアの童謡曲の日本語版リメイクなんだそうですね。イタリア語のオリジナル曲は「Volevo un gatto nero 黒猫が欲しかったに」
ちなみに日本語版の方は「大人のための子供の童謡」だそうで、確かにイタリアのオリジナル曲より歌詞がおませです。