2017年 05月 03日
田舎を味わう La Sbirra
ローマ郊外の奥の奥、奥の山の中にカルピネートという小さな町がある。一応ローマ教皇も輩出したことがある町なので、ただのど田舎ではない。山奥なので夏が涼しく、ドイツや北ヨーロッパからの観光客が夏に殺到するローマの田舎町である。
私が住む鉄の丘から車で半時間ほどの距離です。
この町にね、大、大大好きな定食屋があります。もう10年以上前に行ったときに食べたポルチーニ茸のパスタが忘れられない美味しさで、ずっとずっと再訪したかったお店。
オリーブオイルと聞くと日本の皆さんはトスカーナとかシチリアとかリグーリア産を連想しちゃいますが、ローマがあるラツィオにも美味しいオリーブオイルが実は一杯あるんです。カルピネートもそんな無名だけどめっさ美味しいオリーブオイルがある町。
オイルが美味しいとね、気張らない普通のご飯でも凄い美味しくなっちゃうし、田舎なだけに食材も新鮮で美味しい。
この美味しさは都市部では、なかなか味わえないものです。
カルピネートの旧市街の入り口になる広場の脇道をするっと入ったところにあるLa Sbirraは地元の人の定食屋さん。
La Sbirraって警官という意味なんですが、定食屋さんなのになんで警察なの?
「最初にここで定食屋を始めたのがね、ガタイが大きくって、みんなが警官、用心棒って呼んでいたのでそのまんま、あだ名をつけたわけ。」
ガタイが大きい、あいつの定食屋だったLa Sbirraはその名前からはあまり想像できない、シンプルだけど、とっても繊細で美味しい食事ができる。
彼らがフェットチーネと呼ぶ手打ちパスタは、フェットチーネって日本のきしめんのように太めのパスタなんですが、タリアテッレみたいに細く、口の中で溶けちゃうの!
イタリア人はパスタの湯で具合は固めのアルデンテにこだわりますが、アルデンテなのに、口の中で溶けちゃうの。
この日は地元ワインに、地元のオリーブオイルをパンに塗ったブルスケッタと野菜の前菜に、煮込み肉のトマトソースの手打ちパスタに、うさぎちゃんと子羊ちゃんのセコンド、〆はもちろん手作りドルチェ。
同じく美味しいもの満載なトスカーナ州から来たピサ人をも唸らせたもんね。
あまりにも奥まった田舎町なので日本の観光客で、ここまで来る人はあまりいないだろうけど、1週間ほど田舎にこもりたいなんて人にはお勧めの町です。しかもLa Sbirraみたいに地元のイタリア人やはたまたローマからも美味しいものを求めてやって来るお客さんが通うお食事処が一杯だよーん。
La Sbirra
Via Verdesca, 24 Carpineto Romano RM
ここに行ってみたーい!!!!というお問い合わせはinfo@viabellaitalia.comまで 笑