GIRO DI PEPPE

d0346364_21011145.jpg



ローマの町中はいつも交通渋滞。その上、道が一方通行が多いので、目的地に行くのにぐるっと回って行かなきゃいけなかったり、遠回りをせざるえなくなっちゃったり、いつのまにか道がわかんなくなっちゃって、ぐるぐる同じところを回る事を、ペッペのぐるぐる巡り Giro di Peppeという。


本当はどうやらサヴォイア家の王家のどなたが亡くなると葬列の馬車が町を離れて墓地に向かう前にパンテオンのまわりをぐるぐる周り、馬車に続く参列者たちもぐるぐるせざる得ない状況を言ったものらしい。


イタリアではぐるぐる巡りはなにも道路だけで起こる事ではない。


先日イタリア郵便、略してイタ郵に国際EMS便を発送しにいったときも窓口でGiro di Peppeは炸裂した。


「ちょっと! 住所ラベルは横に貼っちゃだめでしょ! こんなの受付できないわよ!」と窓口の新顔が叫ぶ。


わざわざ、ここまで車を飛ばして来てるのに、受付できないとか言いやがる輩を黙らすのは、向こうの言い分のまんまに動くしかないが、ここではいそうですかと箱を持ち帰るのは避けたい。

下手にこちらの言い分なんか言っちゃったら、イタ郵は逆切れしてまじに箱を受付してくれない。


「住所はここでしょ! 箱の上部! ここに書くべきでしょ! こんな横に貼られちゃったら受付できないわよ!」とのたまう窓口の女性に店長は「じゃあ、その横に貼ってあるラベルはがしましょう。で上に書いたらいいんですよね?」


こういうところ、店長は本当に辛抱強いイタリア人である。


返って日本人の私の方が吠えたかった。


イタ郵の国際EMS便だけとっても窓口の人ですべてが変わるのである。

「なにこれ? 中国に送れるの、これ?」

あのね、ここにJAPANって書いてあるでしょ? 

どうやら英語が読めないようなので、次からはイタリア語で大きくGIAPPONE 日本と書くようにしたが、どうやらイタリア語も読めないようで、毎回「中国に送れるの?」になるけど、ひたすら忍である。


「宛名はペンで書いてよ! こんなでかい筆で書かないでよ!」

サインペンですが? ペンで筆じゃないですよ?

「こんなの雨に濡れたら読めないでしょ!」

油性のサインペンです・・・・・・・・・・・・・。

「あのね、ペンって、これよ、わかる? あたしが使っているこれがペンって言うのよ!」とボールペンを私の目の前で振る。


イタ郵はどうやら人種差別者が採用条件らしいので、窓口に行くときはなるべくイタリア人の同僚と行くようにしている。


「住所はね! 上に書かないで! ここはねあたしたちが通関書類を入れたビニール袋を貼るスペースなんだから!」

箱の上部に書いた住所の上にがっつり袋を貼られたので、次からは宛名書きはラベルを印刷して箱の横2面に貼るようにした。これなら上に箱を重ねられても横2面でちゃんと見えるはず。


「ちょっと! ラベル2枚も貼らないでしょ! 1枚でいいのよ! あーあ、もう2枚も貼っちゃって!」

と激怒していたので、その次からは住所のラベルは横の1面のみに貼る事にして数年が経つ。


が・・・・2017年1月。新たにこの新顔は住所ラベルは箱の上に貼れとおっしゃる。


イタ郵から送る箱は外側になにも書いていないものを使わないといけない。

イタ郵で売っている箱にはでっかくPoste italianeとか書いてあるが、自社の名前はいいが、それ以外は例え「壊れ物注意」とか「天地」とか品質保証のシンボルマークも許せないらしい。

これらを隠すために、箱の外側は紙で包まないといけない。

しかも箱を閉じるガムテープも会社のロゴとか、名前とか、「こわれもの注意」の文字もいけない。

ガムテは無地! が鉄則である。


が・・・・・・2017年1月初め。

「だめよー!!!!!! もうね、箱は紙で包まない事になったの! これじゃあ受け付けられないわ!」とのたまう窓口女性。

「・・・うち、今までこの形態で何百個って送ってきましたが? いつから変わったんですか?」と食い下がる店長。

「わたしが言う形でうちも何百個も毎月送ってるわよ。今はこうなの。」って、おいおい、君は何様? うちって君じゃなくってイタ郵だよね? 郵便局が配送量を客と言い争ってどうする?

イタ郵、口答えは禁物ですね。すねちゃったら困るもんね。


せっかく苦労して紙で包んだけど、びりびりと彼女の目の前で全部はがす。

これでどお?


「だめ。ガムテがね、茶色。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・この日の箱は、イタ郵用の無色透明のガムテ使用であった。


透明じゃだめなんかい!!!!!! 

かといってもイタ郵で茶色のガムテが用意されていることはない。


時計を見ると1時15分。後イタリアではほとんどのお店が閉まる。

どこで、茶色のガムテ買えるの?


「この道曲がった中国系の小物屋さん」


店長を人質に窓口前に立たせまま、小物屋まで走った日本人。


窓口の人で毎回言う事が変わる箱の仕様。

イタ郵から荷物を送る際の注意事項はどこかにきっとちゃんと書いてあるはずである。

今度からプリントアウトして行こうか?


「無理だよ。奴らはそんなの関係ないから。会社の決めごとじゃなくってそれぞれのやり方しかできないから。」


ぐるぐるぐるぐる、ペッペのぐるぐる巡りは続くのであった。






最後までおつきあいありがとうございます。Grazie per la visita!

[PR]
by viabellaitalia | 2017-02-02 21:03 | イタリア広場 | Comments(0)