エトルリア人たちが眠る森

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「ねえ、この入り口、なんか入ってくださーいって誘われてる(招待されている)感じしない?」


とイタリア人が指差す先は・・・・・・・・エトルリア人たちのお墓跡。


お箱に招待されても、困るでしょーに!!!!!!とつっこみたいが、意外にもイタリアって墓地巡りとかの観光スポットあります。


あたし、18年前にポンペイに行ったときに、なにか拾っちゃったみたいで、その夜は一晩中金縛りや、誰かの話し声、ホテルの部屋を歩き回る足音を聞いて以来、なるべくこういうスポットは避けています。

幸いなことにポンペイ以外ではイタリア暮らし、こんな怖い目に合っていません。


今回、突然に連れていってもらった広大な自然公園は、そのまんまエトルリア人たちが暮らしていた土地。

公園入り口の周りに大きな墳墓が何個もあります。3000年以上前にこの地帯で暮らしていたエトルリア人たち、永久に眠る場所を海が見える崇高明媚な場所に決めていたらしい。

「今日のは、かなり時間かかるから、まずはさきに腹ごしらえしておこう。」


って? 墳墓はもう目の前にあるでしょーに?


「いやいや、今日は、一番長いルートは今、閉まっているって言ってたし、その次の赤ラインコースは足場悪いので、トレッキングシューズないと難しいって言ってたし、ミカのブーツで行ける中級コースを回ろう。」



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と、てっきり森の中のトレッキングと思いきや、森の中、まるごとエトルリア人の墓巡りコースでございました。 汗

軽めのコースとは言え、あたしゃあ、ヒールは低いけど、ブーツですぜぃ! そのままアペリティーボに行けます!な出で立ちだっていうのに、まじにノリはトレッキングで坂道のぼりーの下りーの道を歩く事小一時間で、やっと小山全部、まるごと墓所のポイントにたどり着きます。ぜいぜい・・・・・。

そこから山の中腹にほとんど2メートル毎ごとに掘られて作られた墓地を見ながら森の中を彷徨い歩くのが、またまた1時間。ぜいぜい・・・・・・・。

で、帰りに公園入り口までまた小1時間徒歩。

この日は万歩計なんかあっと言う間に1万歩ぶっちぎりました。


エトルリア人たちの墓地、ひとつひとつは小さいけど、一山全部集合墓地でどうやら最大規模だそうです。森の中には墓地を作る際に使われた石切場跡があり、周りをぐるっと掘ったまんま、石を切り出さずに放置されたもの、あり、3000年も前にどうやって石を切り出していたのかがそのまま見れます。

小さな墓地に誘われて 汗 入ってみると、意外に中は広く左右に多分遺体を埋葬したであろうベットが掘られています。ちゃんと枕の部分は高くなっています。

「すごいだろ? ねえ、写真撮んなよ!」と言われても、なんか写っちゃったら怖いから撮れない。

各お墓の入り口には大きな石で封をしてあったそうですが、中にはお墓の中にフレスコ画で装飾を施されたものもあるそうですが、現在傷みがひどいのでこちらの華麗なお墓は見物ができません。

見物といっても、イタリアのすごいところは、そのまんま入っちゃうことができるってことですよね。

3000年前のエトルリア人たちにはフレスコ画で壁を飾る習慣はなかったそうなので、もしかしたら近隣に住む他の民族、多分古代コーマ人との交流があり、もしかしたらそのお墓の持ち主はエトルリア人ではなく、近隣民族出身の人だったかも、でもどーしてエトルリア人の集合墓所に?と、まだはっきり研究はされていないそうです。

なにせ、イタリアは地下を掘れば、どこからもいろんなものが出て来ちゃうので、保存も研究にもお金が回りきらず、常に資金不足。

大きな森を全部集合墓所にしちゃったエトルリア人たち。木々の向こうにはきれいな湾が見える静かな場所。3000年前、この風景を見てどんな暮らしをしていたんだろう。


3時間ほどの中級コースを終えた跡は 公園入り口近くの海岸に作られた墳墓巡り。

こちらは本当に正確に石が積まれてまったく隙間がない。墳墓の形ではなく、家の形をしたものもある。外には多分・・・・石棺かな? 大きな石棺の横に小さな石棺が並ぶ、多分家族のお墓。

妙に生活を想像させる遺跡たち。



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「さあ、あっちにも行ってみようよ。」と別の墳墓を目指すイタリア人。って、ちょっと日本人的に驚くのはこういった墳墓群の一つ一つをつなぐ道がない。それぞれ雑草を踏みしめて好きずきに道順を作ってゆくイタリア人たち。

雑草の原っぱを先に歩くイタリア人の後ろ姿を眺めていたら、ふと私の中で時空が飛ぶ。


3000年前にこの原っぱを歩いていたエトルリア人たちのDNAの欠片が、私の前を歩く彼の中にもあるはず。そうか、イタリア人の彼は21世紀のエトルリア人なんだ。

わたしは? 欠片もないな、うん。笑

でも今回は変なものもひろわず、3000年前の生活を過今見させていただいたのも、なんなく肌が合うというか違和感を感じなかったのは、もしかして過去に私はここにいたのかも。






最後までおつきあいありがとうございます。Grazie per la visita!

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by viabellaitalia | 2017-01-24 01:10 | Buon viaggio通り | Comments(0)