2016年 12月 17日
ケージ怖いんです。
話は遡る事1ヶ月半前。泊まりがけの出張のため、カルロくんをペットホテルへ店長の車で配送中、
「・・・・・・ミカ、ちょっとこれヤバい。」と運転中の店長。
実はこのとき、わたしは非常にテンパっていたので、「なによ! なにがヤバいのよ!」とフロントガラスの前に広がる車道を見据えたままぶっきらぼうに応えた。
「カルロがここにいる。。。。。。」
「な、わけないでしょ? カルロはケージの中でしょーが!」と運転席の店長の方へ振り向くと店長の肩越しにカルロ。
イタリアの交通法規ではペットの輸送はケージに入れてと決められているが、車の後部座席から外をみやるワンたちに遭遇することは非常に多い。でも、これ警察に見つかると罰金ものです。
私自身、車の運転ができないのでこういった郊外のペットホテルなどに連れて行くときは、いつも誰かにお願いをしないと行けない。当然、善意でカルロの輸送を買って出てくれる人に無駄な罰金を課せられるような行為はできないので、車移動はケージ必須。
ところがね、カルロくん、閉所恐怖症なのかケージがまったくだめなの。
彼をお迎えしたときに、最初は寝床として使うのにケージを買おうかと思ったのだが、イタリア人たちに大反対され買う機会を逃したのもある。
イタリアって室内飼いでもまずケージは使わない。ワンたちはそれぞれ好きなところで飼い主さんと暮らすんである。
そう、まさに同居人。カルロも寝るときは自分用のクッションに行くけど、それ以外は彼が居たい、座りたい場所にいる。
しかも、車を運転しない私はケージをわざわざ買って訓練するチャンスも逃してしまった。
この夏、初めてカルロと1週間離れることとなりペットホテルまでの移動のためにケージ訓練を10日ほどやってみたが、全然役に立たなかった。
車に乗るのは大好きなようだけど、ケージに入れられると出されるまで泣き叫ぶ。
この夏にペットホテルとの往復1時間、ずっと泣き叫んで運転手さんは神経衰弱状態で車を運転する羽目なった。
少しか慣れたかと思った今回も、まったく夏と同じで、泣き叫ぶカルロの声に私はこの日テンパっていたんである。
カルロにとっては家族同然の店長でさえ、かなりイライラした状態で車内はかなり険悪な雰因気であった。
店長の肩越しカルロを認めて、大慌てで車を停車指示。ってか先に停車でしょ店長!!!と思えども彼もパニックっていた模様。
店長の奥さんの犬、ウィリーのお下がり、折りたたみ式のポリエステル製のケージの網をカルロが掻きむしったときに大きく裂けてしまった模様。
今回、また年末年始はペットホテルでバカンスをしてもらう予定のカルロくん、急遽新しいケージを買うことに。
今回は頑丈なプラスチックと金属製 汗
事務所に仲良しの宅配ドライバーくんが持って来てくれたケージは予想を超えたどでかな梱包で、まずカルロをビビらせた。
ケージだとはわからないはずなのに、店長が組み立てしている間もずっと怖々。挙げ句になぜだか私にしがみついて来て、なにかを訴えてくるカルロ。
「カルロ、これがケージだってわかってると思うよ。マンマ、これやなの。怖いから使わないでって言ってるんじゃない?」と店長に言われてもね。
じゃあ、君、ペットホテルまでカルロ車内放し飼いで運転できるの?と聞いたら黙るし。汗
前のケージはお下がりだったので、使う前に洗ったけどウィリーの匂いが付いていていやだったのかも?なんて淡い期待をしながら、まずは慣れてもらおうとカルロのクッションをケージの中に入れてみた。
私の淡い期待なんか全然、だめね。
まず、それさえが嫌だったようで「ボクのクッション、なんでそんな中に入れるの? 出してくれないとボク寝れない!」とでも言いたいかのように泣き続け、挙げ句に鼻先でクッションの定位置を私に教えるカルロくんであった。
あーあ、もうどしよー!!!!!