2016年 09月 01日
ルッカ ワンちゃんと眠る貴婦人
16世紀から1世紀半を費やして作られた城壁が完璧な形で残るルッカ。
19世紀にさらに城壁の上を遊歩道に整備したそうで、町の人たちが思い思いにお散歩を楽しんでいました。ぐるっと4キロちょっとの城壁を1周して、旧市街に入り、まず最初に訪れたのはサン マルティーノ大聖堂(ルッカ大聖堂)
ファザードの装飾がすごい細かい。
上を見上げて、ほえーとやっていて石段につまずきそうになりましたが、これはまだカテドラル(大聖堂)でドゥオーモじゃないから。と。
このサン マルティーノ大聖堂には15世紀の大理石の彫刻の大傑作、ヤコボ・デッラ・クエルチャによる石棺の上に設置されたイラリア デル カレットの彫像があります。
大理石で作られていますが、見事に当時の服装や髪の装飾などを再現しています。当時のルッカの統治者だったパオロ ギニージに依頼された彼の若い妻の墓碑、依頼されたのが1406年で完成は1408年。奥様亡くなられた当時、まだ25歳だったそうです。彼女の足元には貞節のシンボルのワンちゃんがつけられています。
実際は石棺の中には彼女の遺体はないそうです。お二人の結婚式を上げたこの大聖堂にどうしても設置しかったという依頼主のパオロ ギニージ。なんか中世ロマンスじゃありませんか!!!!
結構筋肉質なワンちゃん、我が愛犬カルロに想いを馳せました。
うちのカルロくん、ヤキモチ焼きですから、彼も こうやっていつも足元で寝ています。
by viabellaitalia
| 2016-09-01 18:56